第9章 次元鉄道超大国からの挑戦状!
第231話古代遺跡からのメッセージ
アオイ:次元工学部門、エネルギー工学部門、魔導工学部門の活躍により遺跡の特殊光学迷彩の一時的解除に成功したシルフィード王国王立研究所。次はいよいよ考古学部門の調査のメスが入るようです。
魔界時間13:30 王都アイリス 王立研究所
考古学部門研究棟
武崎アナ:シルフィード王国ここに華々しく7連勝!これによりシルフィード王国は・・・
研究員:やりましたね!流石女王陛下!これで我が国は7連勝ですよ♪
ルイ:そうね。こっちも女王陛下の期待に応えないと!
アオイ:この方は王立研究所考古学部門最高責任者ルイ・コウシキ博士。魔界宇宙考古学の名門校ワイバニア芸術文化大学を首席で卒業し150歳(人界換算15歳)という若さで博士号を取得した天才なのですよ♪
ソフィア:お!やる気だねぇ♪
研究員:こっ、これは!ソフィア・クルーガー科学大臣閣下!
ソフィア:進捗どうだい?
ルイ:次元工学、魔導工学、エネルギー工学の3部門の活躍のお陰で難航していたサンプルの素材解析が進みました!
研究員:地下工事現場から発見された遺跡より持ち帰ったはいいものの、遺跡の細部にわたって特殊光学迷彩が施されていたためスキャンすら出来ないでいましたからね。
煙管を指すソフィア
ソフィア:コイツがそうかい?
ルイ:はい。
ソフィア:ふ〜む。見たことのない断面だね、何で出来てんだい?
ルイ:鉱物学部門に解析を依頼したのですが、魔界宇宙の『どの鉱物にも属さない』のです。
煙管を加えるソフィア
ソフィア:という事は魔界宇宙以外のものかもしれないねぇ。
ルイ:それについては天界・冥界・人界の3界宇宙に解析を依頼していて今はその結果待ちです。それよりこれを見てください。
机の中央に立体映像を投映するルイ
ソフィア:コイツは・・・
ルイ:女王陛下が所有する無限金庫から発見されたクリスタルレイク巨大遺跡の遺跡図と地下工事現場で撮影した遺跡を照らし合わせて作り出した遺跡の復元図です。
ソフィア:こりゃ〜、神殿というより都市だな。
ルイ:はい。次元工学部門最高責任者ハリアー・有原博士の推測通りこの遺跡が元は空の上にあったというのでしたらこの遺跡は神殿ではなく古代の空中都市ではないかと考えられます。
研究員:しかも遺跡の欠片の経年劣化の具合から計算すると天魔大戦時代以前。更に4界宇宙創生時代以前のものと考えるのが自然かと。
ソフィア:宇宙が『4つになる前』の1つの宇宙だった時代のものって事かい?
ルイ:はい。『ビッグバン』以前のものとみて間違いありません。もしかしたら『創生の書』が『12冊に分裂する前』の文明という可能性が大きいです。
ソフィア:だとすれば、創生の書が12冊に分裂した謎が明らかになるかもしれない・・・か。
ルイ:はい。いずれにせよ遺跡全体を覆う特殊光学迷彩を完全に機能停止させないと調べようがありません。・・・すみません。あまり成果をあげられなくて・・・。
ソフィア:いやぁ。大手柄だ!この遺跡の重要性が4界宇宙誕生の謎に繋がる事実が突き止められる『キッカケ』を見付け出したのだからね♪
ルイ:あ、有難うございます閣下!
研究員:残りのサンプルの解析も順次進めていく予定です。
ソフィア:頼もしいねぇ♪頼んだよ。
ルイ:はい!
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