第222話女王暗殺計画
アオイ:袋井耀蔵の裁判から1カ月。4界宇宙統合国際警察の残党狩りを逃れた袋井一派の元議員がアリス女王暗殺をある傭兵団に依頼する。その傭兵団とはアリス女王の古巣でした・・・
魔界時間0:25 某国某所 傭兵団『黒翼の剣』アジト
アキ:で?暗殺依頼ってターゲットは誰?
アオイ:彼女はアキ・筑野。種族はダークエルフ。魔界宇宙最強の傭兵団黒翼の剣のトップ。アリス女王の後輩にあたる人なの。
ダニエル:ターゲットはシルフィード王国の魔王、アリス・シルフィードだ。
アオイ:この方は天界宇宙中央政府上院議員ダニエル・カルロス。袋井一派の議員。今は『元』がつきますが♪
ダニエル:余計な事を言うな!
アキ:え?
ダニエル:・・・コホン。何でもない。で、やってくれるのか?
アキ:まぁ。依頼とあれば。
ダニエル:ここはアリス・シルフィードの古巣だが?
アキ:たとえ仲間だったといえど暗殺依頼対象なら躊躇なくやれます。
ダニエル:なら良い。では約束通り報酬は依頼達成後だったな?
アキ:ええ。
ダニエル:頼んだぞ。
アジトを去るダニエル
アキ:(依頼とはいえ、憧れの先輩を殺るってなると気が進まないなぁ)
同時刻 シルフィード王国王都アイリス クローディア城 謁見の間
アリス:ソロモン王と契約したーーー⁉︎
ヴィオラ:はい。どうやら地下の開かずの間に封印されていたのは人界で行方不明になっていたソロモン王だそうです。
杏の指にソロモンの指輪が光る
アリス:しかもちゃっかりソロモンの指輪付けてるし。
杏:う?
アリス:天界宇宙最強の古代兵器ヴァルキリーに天界宇宙中央政府直属の特務機関『シャドーエンジェル』の元長官。そしてソロモン王。凄い面子を従えてるね杏。
ヴィオラ:ホント、この姉にしてこの妹ありですね。
アリス:まぁ、兎に角・・・・!
瞬時に玉座を離れるアリス
アリス:危ない危ない。そこにいるんでしょ?いい加減出てきたらどうなの?
玉座の前に現れるアキ
アキ:久しぶりですね。先輩♪
アリス:やっぱりアキか。今日来たのは『仕事』でしょ?しかも私の暗殺♪
アキ:ご名答〜♪まともに正面から殺り合ったら絶対勝ち目ないと思ったから潜んでチャンスを伺ったんだけどなぁ。
双方臨戦態勢に入る
アキ:やっぱこうなるかぁ。
アリス:ま、仕方ないよね♪皆んなは危ないから下がってて。そして・・・手出し無用だよ♪
ヴィオラ:承知しました。陛下。
アリス:ん?
ヴィオラ:ご武運を。
アリス:了解♪じゃ、やるよ!
アキ:はい!
激しい激戦が続く。その時杏の背後にをとり杏を捕まえて銃を向けるダニエル
ダニエル:動くな!
アリス:杏‼︎
ダニエル:残念だがアリス・シルフィード暗殺依頼は嘘だ♪
アキ:なんだって⁉︎
ダニエル:私の目的はこのガキを殺す事。大事なものを奪われる様を味あわせてくれる!
アキ:そのために私を囮に使ったってわけね?
ダニエル:そうだ!
アキ:こりゃ契約は無効ねアリス・・・アリス?
アリス:・・・・・・・・・・・・
表情が一変するアリス
アキ:うわぁ。こりゃヤバイ!
刑事部長:あ、アレは!
風華:どうした?
刑事部長:アレはシャドーエンジェルに化けた天裏の衣の構成員1000人を壊滅させた時のあのお顔だ!
風華:なんだって⁉︎
杏:ねえしゃますんごくおこってるです。あんずがとめるです!ソロモンしゃん‼︎
ダニエルの背後に転移するソロモン
ソロモン:ここに。
杏:まずあんずをたすけるです!
ソロモン:承知!
杏を自身に転移させるソロモン
杏:アリガトです!つぎはねえしゃまをとめるです!
一瞬でダニエルの前に間合いを詰めるアリス
ダニエル:ひぃ!
アリス:・・・・・・・・死ね。
ナイフを刺そうとする瞬間間に転移する杏
杏:ストップです!
杏の顔スレスレでナイフが止まる
アリス:あん・・・・ず?
杏:ねえしゃまストップです!あんずはいきてます!ピンピンしてるです!だからナイフをポイするです!あんずはだいじょうぶです♪
アリスに満面の笑みを浮かべる杏
杏:だからもとのやさしいねえしゃまにもどるです♪
アリスの脳裏に亡きジョージ・オゾノンの声が蘇る
ジョージ:多くの血を流して何になる?その知恵と力を『救う』ために使ってみんか?『民を守る側』に立ってみんか?ホレ、こういう風に笑ってみぃ。『心の棘』を取り除くなら先ずはこういう風に笑ってみぃ。
アリス:杏・・・・杏‼︎
地に膝をつくアリスを小さな身体でそっと抱きしめる杏
杏:だいじょうぶですよ〜。ねえしゃまにはあんずがいますよ〜♪
大粒の涙を流すアリス
杏:よしよ〜し。おっきいこどもです♪
こっそりその場を去ろうとするダニエル。その前に立ち塞がる男女
ダニエル:お、おおおおオーディン様!アマテラス様!
アマテラス:何処に行こうとしてるのですか?
オーディン:こんの、天族の面汚しが‼︎無事で済むと思うなよ?
ダニエル:お・・・・恐れ入りましてございます!
オーディン:そこな犬耳のお嬢さん。儂が許す。この者を拘束しなさい!
風華:ハッ!それ!この者を拘束しろ‼︎
刑事部長:ハッ!
アマテラス:こんな小さな身体で暴走する姉を我が身を呈して止めるなんて。
オーディン:大した子じゃ。アリスよ、良い妹をもったな♪
アリス:・・・・・はい!
アキ:先輩。
アリス:アキ。
アキ:1つお願いがあるんですけど。
アリス:ん?
アキ:黒翼の剣のアジトの場所。知ってますよね?
アリス:うん。国土争奪戦争4カ国目の対戦国だったわね。
アキ:あの場所。旧クラウント王国の元領土でしょ?
アリス:そだね。
アキ:だから、あの国に勝ったら黒翼の剣ごと貰ってくれない?
アリス:え⁉︎
アキ:今回みたいな事がないようにシルフィード王国の管理下にあった方が良いと思うんですよ。
アリス:いいの?
アキ:勿論ですよ♪その代わり、ちゃんと勝たなきゃだめですよ。
アリス:わかってる♪
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