第218話太古の文明からの挑戦状!
アオイ:シルフィード王国に点在する遺跡の中でも最大級である『クリスタルレイクの巨大遺跡』この謎に挑むのは科学大臣ソフィア・クルーガーを筆頭とするシルフィード王国王立研究所。今回は魔導工学部門の最高責任者、
魔界時間8:00 王都アイリス 王立研究所
研究所内 魔導工学部門研究棟
ソフィア:よ〜し!皆んな集まってるな♪
アオイ:ここから読む方のために軽く紹介を。この方はソフィア・クルーガー。シルフィード王国科学大臣。魔界宇宙学界では『学界の魔女』と呼ばれる程の天才なの♪
維月:大臣閣下。我々が解析するのはクリスタルレイクの巨大遺跡全体を覆う魔導エネルギーで繋ぐ『レイライン』ですが。具体的に何をするのですか?
アオイ:この方はシルフィード王国科学省所属の魔導工学部門最高責任者。木染維月博士。魔導工学界の最高権威、生ける伝説。コカトリス族の
ソフィア:そう。このレイラインってのが曲者でね。只の『魔導ネットワーク』じゃないんだよ。
維月:只の魔導ネットワークじゃない?
ソフィア:『何か別のエネルギー』が作用しているんだ。これがまた厄介でね。特殊光学迷彩が放つエネルギーが邪魔して解析しづらいんだ。
維月:特殊光学迷彩のエネルギー・・・
ソフィア:そいつについてはエネルギー工学部門最高責任者のヨウ・皇博士が解析を進めている。そこで諸君等はエネルギー工学部門と協力してこれの解明をしてもらいたい!
研究員一同:はい!
1時間後 研究所休憩フロア
維月:魔導ネットワークに混じって流れる未知のエネルギー・・・か。
ヨウ:隣、いいかしら?
アオイ:この方はヨウ・皇博士。王立研究所エネルギー工学部門の最高責任者。緋色の髪の綺麗な方ですよ。そして維月さんとは同期なの♪
維月:うん。
維月にコーヒーを渡すヨウ
維月:ありがとう。
ヨウ:例のエネルギーで難航してるようね。
維月:そうなんだよねぇ。私は特殊光学迷彩に使われるエネルギーと同じものだと思うんだけど、ヨウはどう思う?
ヨウ:的は得ていると思う。ただ、エネルギー自体が何かがわからないのよねぇ。上手くは言えないけど、魔導エネルギーと次元エネルギーがこう・・・混じっているような?
維月:せめてエネルギーのサンプルでもあれば良いんだけどなぁ。
ヨウ:あるわよ。エネルギーのサンプル。
維月:あるの⁉︎
ヨウ:この後来る?
維月うん!
30分後エネルギー工学部門研究棟
維月:・・・・これがって、無いじゃない。
ヨウ:あるのよねぇ、これが。維月の目の前にね。
維月:め、目の前?
ヨウ:採取には成功したんだけど、この通りカプセルごと見えなくなっちゃったのよ。でもこうすると・・・
特殊なレーザーを当てるヨウ
維月:あ、見えた!
ヨウ:これは魔導エネルギーと混じったエネルギーを分断する専用のレーザーなの。だからさっき維月が推測した時は流石だなって思ったわ。
維月:じゃあ地下遺跡が姿を現したのはこのレーザーと同じ作用が働いて未知のエネルギーが一時的に途絶えたから?
ヨウ:そうなるわね。
研究員:皇博士!
ヨウ:どうしたの?
研究員:これを見てください。12の属性のエネルギーを順番に当て反応を調べたところ、精神汚染物質『カオス』に反応し双方消滅しました!
ヨウ:なんですって!で、どちらが先に強く反応したの?
研究員:未知のエネルギーが先に強く反応し、カオスの方が先に消滅しました。未知のエネルギーはその後消滅しました。
維月:という事は。未知のエネルギーの正体は・・・
ヨウ:無属性!無属性と混沌属性は対の属性。違いが強く、違いが弱点。そしてカオスに含まれている属性も混沌。だから反応したんだ。
維月:ごめん!今すぐに試したい事が出来た!
ヨウ:奇遇ね。こっちもよ♪
維月:じゃ。
ヨウ:お互い健闘を祈る・・・ね♪
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