第211話同盟締結バイセン共和国

 アオイ:北東の小国陥落の報せを受けて安全確保のためにバイセン共和国と同盟を結ぶ事になったのだけど、どうやら既にシルフィード王国に先を越されたようですね。


 魔界時間11:00 アクガリタル国 総理官邸


 ミリア:え!もうシルフィード王国と同盟を結んだって⁉︎


 シン:はい。つい昨日の事だそうです。


 惠:あ〜あ。先越されたニャ〜。


 シン:先を越されたからといって我が国と同盟を結ぶ事が出来ないというわけではありません。同盟締結に制限はありませんから。


 ミリア:それもそうだね♪


 惠:それじゃあバイセン共和国へレッツゴーニャ〜♪


 1時間後 バイセン共和国首都 センジ


 惠:着いたニャー!お茶の良い香りがするニャ〜♪


 ミリア:・・・・・・・


 惠:言っとくけどアサヅミ大統領に会うのが先だからニャ。


 ミリア:わ、わかってるわよ!


 シン:?


 大統領官邸


 カリン:はじめまして。私がバイセン共和国大統領カリン・R・アサヅミです。


 ミリア:アクガリタル国内閣総理大臣ミリア・アクガリタルです。


 シン:確かこの国の初代大統領は建国の母。フカミ・バイセン大統領でしたね。


 惠:案外知り合いなんじゃないのかニャ?なんせ4000億歳の超絶B・B・Aなのだからニャ・・・


 惠にタワーブリッジをキメるシン


 シン:正確には3999億9999万9940です。何度言ったらわかるのです?そろそろ学習していただかないと。


 惠:ギ・・・ギブギブギブ!じ・・・死ぬぅ!


 ミリア:ホント懲りないなぁ。わざと?


 カリン:え〜っと。


 ミリア:あ。すみません。こっちはそっとしておく方向で。


 惠:無視しないでた、助けてニャ〜!


 ミリア:それにしても。どうしてシルフィード王国と同盟を?


 カリン:シルフィード王国の閣僚に古くから縁のある家柄の方がいて。それだけでなく女王アリス・シルフィードの人柄に惚れたというところもあります。


 ミリア:あ〜、確かに。何かカリスマ性ってのがにじみ出てますよね。あの人♪


 カリン:失礼ですが、貴女の国の閣僚は1人ですか?


 ミリア:え〜っと・・・はい。未だこの惠だけです。


 カリン:でしたら話は通しておきますので、この国のこの住所に行ってみてはどうですか?


 ミリア:首都センジ・センチャ通り3丁目・・・名前は楓・エムカワ?


 カリン:天界の元豊穣の女神で『ある罪』を犯し現在では罰として堕天して邪神となってる方です。確か・・・グリーンヒル王国の元エネルギー産業相。閣僚経験者だからスカウトしてみては如何でしょう。


 ミリア:そうですね・・・行ってみます。


 惠:え〜。何の罪犯したのかわかんない奴雇うのかニャ?


 カリン:罪自体は濡れ衣だそうですよ。ただ、騙されたとはいえ悪事に加担した事実は事実という事で処刑は免れたものの、堕天化・天界追放で釈放されたと我が国に移住する際閻魔庁関係者から聞いています。


 ミリア:問題は『その人の犯した罪』じゃなくて、『その人がもう一度やり直す意思があるか』だよ惠。


 カリン:フフ♪それを聞いて安心しました。先ほどの同盟締結の件。喜んでお受けいたします。


 ミリア:ほ、本当ですか!有難うございます♪


 シン:そうと決まればその楓・エムカワという方に会いに行きましょう。


 ミリア:うん!そうだね♪










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