第202話ライコウ皇国
アオイ:国土争奪戦争の次の対戦国がライコウ皇国に決まったシルフィード王国。後日会談の準備が整ったという知らせを受けて渡国するみたいですね♪
魔界時間10:00 ライコウ皇国首都 サンヨウ
アオイ:ライコウ皇国は6大魔王様の1人『聖天魔王』の通り名を持つガプトラス教皇傘下の国。普段は静かな国だけど、元旦になると初日の出を見に来る参拝客で賑わうの♪
アリス:お〜!風光明美な国だねぇ♪
薫:親日家のアリスには目の保養だな。ま、アリスじゃなくてもこの光景は見惚れるな♪アリス。今回の目的を忘れるなよ?
アリス:うんうん。わぁかってる、わかってる♪
薫:駄目だこりゃ。
杏:ほわ〜!おっきいやまだねぇ♪
ハル:そうですねぇ♪あれは『剣城山』ですね。
杏:けんじょうさん?
ハル:では詳しい解説をナレーターさんお願いします。
アオイ:はぁい♪この剣城山はまだ次元工学が未発達の頃、天界宇宙との交通の要所だったの。また天魔大戦の頃は旧天界軍からの進行を防ぐ城塞があり、山が剣の形に似ている事から『剣城山』と名付けられたの。そしてその山頂には皇王ライコウ様の居城『剣城天満宮』があるのよ♪わかったかな?杏ちゃん。
杏:むつかしくてわかんないです。
ミランダ:ま、30歳(人界年齢換算3歳)には難し過ぎるだろ。姫様。簡単に言えば剣の形をしてて、この国の魔王様が住んでるお城があるからそういうお名前が付いたんですよ。
杏:あい!わかったです。ありがとです♪
満面の笑みでハグする杏
ミランダ:おおぅ♡
案内板見るリズ
リズ:なぁ、桃。この剣城山の周囲にある4つの巨大建造物は何だ?
桃:これはですね〜・・何だっけ?ナレーターさん。解説お願いしますぅ。
アオイ:はいは〜い♪この剣城山の周囲にあるのはライコウ皇王の側近『4宮司』が居て、省庁も兼用してるのですよ。東から『晴天神宮』西の『天雷神宮』南の『雨天神宮』北の『雪花神宮』東からそれぞれ経済、外交、司法、軍事ですね。
桃:有難うございます♪
リズ:今日取材するのはこの晴天神宮で、そこの宮司ハレルだな。
桃:うん。
1時間後 剣城天満宮
ハナ:お待ちしておりました。ライコウ様はこの先のトランスポーターよりお進みください。
杏:ハナしゃ〜ん!
ハナ:杏ちゃん♪
杏:アタマのるです!ハナしゃんはここがていいちです!
ハナ:あ。で、でも・・・
ミランダ:良いではないか?
ハル:さあ、遠慮しないで♪
ハナ:え?え?
アリス:2人共杏にたっぷりかまってもらったからご機嫌なんですよ。杏の事お任せしても?
ハナ:はい♪
10分後 中央祭壇
ライコウ皇王:お待ちしておりました。シルフィード殿♪私がこの国の魔王ジンライ・ライコウ16世です。
アリス:早速ですが、此度の国土争奪戦争。貴国は何処を指定しますか?
ライコウ皇王:クリスタルレイクを頂きたく。
アリス:クリスタルレイクですか?観光地としてなら兎も角。彼処は霊力も無ければ修行場にも向いてないですよ?
ライコウ皇王:私が必要なのはクリスタルレイクの湖底に眠る遺跡の『聖杯』です。
アリス:え!彼処に遺跡あるのですか⁉︎透明度が高く底まで見えると言っても、国内最大級の湖ですから・・・まぁ、確かに詳しく調査してないので気付かなかったというのもありますね。
ライコウ皇王:では貴国は我が国の何処を指定しますか?
アリス:皇国南西部の『朱雀ヶ原』を。
ライコウ皇王:成る程、旧クラウント王国の元の領土でしたね。分かりました。戦の日取りはこちらで指定しても構いませんか?
アリス:こちらは一向に構いませんよ♪
ライコウ:ではまた後日お知らせします。お互い悔いのない戦にしましょう♪
アリス:はい♪では私はこれで。
中央祭壇を出るアリス
アリス:杏〜!帰るよ〜。
杏:えー!もうかえるですかぁ!まだハナしゃんとあそぶです!
アリス:ワガママ言ってハナさん困らせないの!
杏:ねえしゃま・・・だめ?
ハナ:陛下がよろしければ私が送っていきますが。
アリス:そうですか?すみません。じゃあ杏。良い子にしてるんだよ。
杏:あい!
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