第8章 超巨大大国への道
第201話宗教国家からの使者
アオイ:4000億年に渡る天界宇宙中央政府の闇を見事払ったアリス女王様と仲間達。袋井耀蔵に騙された反魔界派の天族は魔族に対する見方を変え。友好的になったの♪そして、事件解決まで手を出さないと約定を交わした6つの超大国が動き出したの。その一国の使者がシルフィード王国に着いたみたいですね。
魔界時間10:00 トランスポートステーション王城前
妖精・小人族専用待合室
ハナ:ようやく着きましたね。シルフィード王国。反魔界派の天族達との和解に成功し、次元大震災の被害にあったグリーンヒル王国の復興に尽力を尽くした若き英雄。会うのが愉しみ・・・ん?
背後からむんずと掴む杏
杏:お〜!ハルしゃん!おにんぎょうさんです♪かわいいです♡
ハル:姫様、この方は妖精族ですよ。
杏:おにんぎょうさんじゃないですか?
ハナ:ちゃ、ちゃんと生きてますよ。・・・は、離して・・・ぐるじい。
杏:あ。ごめんなさいです。
手を離す杏。ぐったりするハナ
ハナ:し、死ぬかと思った・・・・。しんどいのでナレーターさん。代わりに私の紹介お・・・お願いします。
アオイ:は〜い♪この方は神道の宗教国家『ライコウ皇国』の魔王、ジンライ・ライコウ皇王16世の閣僚で外交大臣兼任している『4宮司』の1人ラクライ様に仕える巫女さん。名前はハナ・タンポポ。この度、在シルフィード王国大使に任命されたの。でもそれはシルフィード王国が国土争奪戦争に勝利して同盟国になってからの話。今回は使者として宣戦布告に来た様なの。
ハナ:詳しい紹介ありがとうございます♪お陰で落ち着きました。
杏:ホントにごめんなさいです。
泣きそうになる杏
ハナ:あ〜!良いのですよ。私達妖精族はボーッとしてるとよく人形に間違われますから気にしないで。はい、飴ですよ♪
飴を差し出すハナ
杏:ありがとうです♪
頭を指差す杏
杏:アタマにのるです!おしろまでのせてくです♪
嫉妬の眼差しでハナを見るハルとミランダ
杏:あとでかたぐるまとだっこさせるですから、こわいかおしたら『めっ』ですよ!
ハル&ミランダ:は、はい。
20分後 王城謁見の間
杏の掌に乗り挨拶をするハナ
ハナ:お初にお目にかかります女王陛下。ライコウ皇国が使者、外交省所属。ハナ・タンポポです!
アリス:遠路遥々ご苦労様です。タンポポという事は上位妖精族ですね。
ハナ:はい。
アナスタシア:どういう事だ?
薫:そうか、アナは人間だから知らないか。苗字に花の名前が付いてる妖精族は超名門貴族と同等の格の高い上位妖精族なんだよ。
アリス:今回の来国の目的は『宣戦布告』ですね?
ハナ:はい。我が君ライコウ皇国魔王ジンライ・ライコウ皇王よりの親書を読み上げます。『親愛なるシルフィード王国。天界宇宙中央政府の闇を払う迄の間、貴国への宣戦布告を禁ずるという約定に基づき、事件解決の現時点を以って貴国に宣戦布告をここに宣言するものである! ライコウ皇国皇王ジンライ・ライコウ』
アリス:戦線布告。確かに承りました。
ハナ:それでは承諾の証にこの親書に署名と印を。
親書に署名し、印を押すアリス
ハナ:確かに。では詳しい打ち合わせは後日我が君よりお知らせ致します。
アリス:承知しました。
ハナ:では・・・・
杏:えーーー!かえっちゃうですかーー!まだあんずとおはなしするですぅ!
涙目で両手で掴む杏
ハナ:ぐ、ぐるじい・・・し、死ぬ死ぬ!
アリス:離してあげな杏。ハナ殿。打ち合わせの際はそちらからご連絡頂ければこちらから伺います。それで良いでしょ?杏。
両手を離す杏
杏:あい!
ハナ:さ、三途の川が見えかけた。で、では私はこれで。
アリス:どうか道中お気をつけて。
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