魔王少女物語

第198話開廷！4界宇宙大法廷(前編)

　アオイ:シルフィード王国・グリーンヒル王国と天魔宇宙連合軍の活躍・・・というよりシンさんの単独の活躍って言った方がいいわね。袋井耀蔵捕縛作戦が成功して遂に4界宇宙大法廷が開廷します。さあ。裁判の行方は・・・

　4界宇宙境界宙域 4界宇宙統合司法裁判所

　検察側控え室

　結衣:いよいよ・・・か。

　鈴:相手は天界宇宙最強の弁護士。

　薫:やり方如何によっては『味方』になる奴だ。

　アリス:知ってるの？薫姐さん。

　薫:ああ。奴はなにより不正を嫌い。正義と真実を重んじる弁護士だ。たとえ如何なる理由があろうとも依頼人が巨悪と証明されれば容赦なく断罪する。それがあの女のやり方だ。

　係官:そろそろ開廷のお時間です。

　同時刻 被告人側控え室

　耀蔵:まったく。何故私が被告側なのだ！あの卑しき悪魔供こそ法廷で裁かれるべきであろうに！

　ビル:まったくもってその通りです先生！今回の裁判。頼みましたよ、弁護士シセリア・クラウディアさん。

　シセリア:それはこの裁判の行方次第。貴方方が『罪人』と証明されればたとえ依頼人といえど貴方達を正義の名の下に断罪します。

　耀蔵:ぐぬぬ！

　係官:被告人。開廷の時間だ。速やかに出廷せよ！

　耀蔵:き、貴様！私を誰だと思ってるのだ‼︎

　境界宙域時間10:00 4界宇宙大法廷 開廷

　羅刹:これより、4界宇宙大法廷を開廷する！被告人前へ！私はこの4界宇宙大法廷を取り仕切る閻魔大帝羅刹です。この閻魔帳の前では一切の嘘偽りは通用しないという事を肝に銘じるです！

　証言台に上がる耀蔵

　羅刹:名前と職業を述べるです。

　耀蔵:ゴールドバグ王国国王にして天界宇宙中央政府政党。反魔界党代表、袋井耀蔵です。

　羅刹:検察側、事件の概要の説明を。

　結衣:はい。事の発端はグリーンヒル王国の次元エネルギー精製プラントから起きた未曾有の大災害『次元大震災』です。同時期魔界宇宙はシルフィード王国で発見された『白い小箱』より袋井耀蔵の関与と思しき記述があった事から、今回起こった次元大震災は『人為的』に発生したものです。

　羅刹:証拠はあるですか？

　結衣:こちらが次元大震災発生直前の記録映像。震災直後行方不明になっていた『空白の1時間』のものです。

　シセリア:記録映像など幾らでも捏造出来る。

　結衣:・・・・・

　シセリア:沈黙は捏造の肯定と見ますが？

　結衣:では羅刹様に鑑定してもらいましょう。

　シセリア:何⁉︎

　中編へ続く・・・