第197話袋井耀蔵捕縛作戦(後編)
アオイ:袋井耀蔵の治めるゴールドバグ王国とその周辺諸国を巻き込んで行われる捕縛作戦。この国には秘密があるようですよ。さあ、捕縛作戦いよいよ完結!その結末とは。
天界時間16:00 金袋城地下秘密通路
ミリア:やけに古い通路だね。
恵:そりゃそうニャ。『歴代袋井一族が知らない隠し通路』なんだから。
シン:その口ぶりだとこの国は元々袋井一族のものじゃなかったという感じですね。
恵:そうニャ。この国は今から4000億年前に袋井耀蔵の祖先が『乗っ取った国』なのニャ。
ミリア:乗っ取った⁉︎
同時刻 金袋城 作戦司令室
オペレーター:王国東部・南部・西部ともに戦況は劣勢!
将軍:マズイな。
耀蔵:ふふ、想定内だ。
将軍:と、申しますと?
耀蔵:そろそろ・・・・か。
オペレーター:天界宇宙軍東都制圧艦隊旗艦より入電!
耀蔵:きたか。『寝返り』の合図だな。
オペレーター:そ、それが・・・
耀蔵:ん?どうした?
オペレーター:読み上げます。『当艦隊の正義はシルフィード王国と共にあり!天界宇宙軍政大臣ゼーレ様の御旗の下貴君を捕縛するものである‼︎』と。魔界宇宙軍西都制圧艦隊旗艦からも同様の内容です!
耀蔵:愚か者供めが!
オペレーター:陛下!地下牢守備隊長より入電!
耀蔵:今度は何だ!
瀕死の守備隊長がモニターに映る
守備隊長:へ・・・陛下。も、申し訳ありません。捕らえていた人質がす・・・全て逃げられました!
耀蔵:なぁんだとーーー!守備隊にはアークエンジェル級の天使を500人配備してたであろうが!賊は一体何人だったのだ?
守備隊長:そ、それが・・・ひ、1人です!それも悪魔に。
耀蔵:何だと!500のアークエンジェル級の守備隊がたった1匹の悪魔にやられたというのか⁉︎
守備隊長:は・・・はい・・・ぐふ!
背後から撃たれて倒れる守備隊長
ザーーーーー!
同時刻 地下牢
惠:アンタんトコの魔王秘書さんはバケモノか何かなのかニャ。強さがエゲツないニャ。
ミリア:・・・・うん。今は言えないけど、正体知れば納得出来るよ。
同時刻 王国北方 北都
アオイ:こちらでは南部に展開中のシルフィード王国からアリス女王様の指示で単独北方に来ていた部隊ね。
隊長:これで良しっと。大丈夫か?
天使族子供:う、うん。
隊長:足が折れてるかもしれないからまだ動くなよ。今医者を・・・・
背後に複数の気配を感じる隊長
隊長:怪我した子供に何を向けている?
袋井軍隊長:フン!やはり野蛮な魔族だな。銃も知らんとは♪
隊長:俺だけに銃を向けるのは良い。だが、俺の側には怪我した子供がいるのだぞ!軍人のクセにそんな事も判らんのか!
袋井軍隊長:卑しき悪魔を成敗できるのだ。その子供も名誉な事だろう?
隊長:おい。天族が本気で言ってるのか?
袋井軍隊長:もうこれ以上の問答無用。その子供共々・・・やれ。
隊長の周りに結界が張られ袋井軍の銃弾を弾き返す
隊長:あ、貴女は!瑠空・カリントさん!
リズ:医学の道に進むから戦闘魔法は封印したんじゃなかったか?
瑠空:グリーンヒル王国も大分落ち着いたからこっちの医療班に加わったところに出くわしてね♪
リズ:そういう事なら手を貸そう♪
瑠空:有難う♪さ、君。足を見せて。お姉さんが診てあげるから。
天使族子供:うん!
1時間後
耀蔵:おのれーー!おい!グリーンヒル王国周辺諸国に通達!今すぐグリーンヒル王国に攻め込めと‼︎
オペレーター:そ、それが・・・
耀蔵:ま、まさか!
オペレーター:同盟諸国代表より。『貴君とその一族の永きに渡る非道の数々許すまじ!よくも我々を騙したな。我々同盟諸国連合は魔界のシルフィード王国並びにグリーンヒル王国にお味方致す!』との事です。
耀蔵:おのれ、どいつもこいつも!
オペレーター:更にグリーンヒル王国が寝返った同盟諸国連合と共に王国北方より進軍!これにより我が国は完全に包囲されました!
再び 王国北方 北都
袋井軍隊長:
砲兵:た、隊長。
袋井軍の100倍の兵力で囲むノーステリア軍
袋井軍隊長:おお!ノーステリア公
アオイ:この方は王国北方を統治するウイリアム・ノーステリア公爵『北方の名君』で名高い天界貴族なの♪
ウイリアム:悪いがこのノーステリア。そこの隊長にお味方するために参った!
袋井軍隊長:なんだと!貴公は陛下を裏切る気か!そんな事してただで済むと思ってるのではあるまいな?
ウイリアム:残念ながら天界貴族は神王では手出し出来ぬ。我々貴族を処罰するなら天界大帝様か14天界王様の令状を今、この場に持ってくるべきだったな♪
袋井軍隊長:ぐぬぬぬ!
ウイリアム:全軍!袋井軍隊長以下全員の身柄を拘束せよ!
再び司令室
オペレーター:東部・西部・南部に続きたった今北部が連合軍に寝返りました!
耀蔵:何⁉︎
耀蔵の背後に現れるシン
シン:動くな!この紋章。見覚えあるな?
耀蔵:そ、それは!サタンのごく限られた身内だけが持つ事を許される・・・何故貴様がそれを持っている⁉︎というか、どうやって侵入したのだ!
ミリア:そりゃあ、シンさんがサタン様の妹君だからだよ。
全員:えーーーーー‼︎
魔界宇宙軍旗艦 移動要塞 ムーンウォルフ
モニターに映るゼーレ
ゼーレ:まさか我々より先に先手を打てる者がいようとはね♪
ゼン:こんな事が出来るのは『あのお方』しかおるまい・・・生きておられたか・・・シンシア様♪
追いつく鈴
鈴:袋井耀蔵!貴方をグリーンヒル王国次元大震災人工的関与並びに諸々の容疑で逮捕します!
耀蔵:・・・・・ここまで・・・か。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます