第192話総理のグルメ
アオイ:シルフィード王国の隣に建国したお隣さんのアクガリタル国。内閣総理大臣のミリア・アクガリタルさんは早速アリス女王様と同盟締結の交渉に来たようね。でもこの方、ちょっとした趣味があるようなの。それにしてもこのタイトル。どこかで見たような・・・・ま、いいか♪
魔界時間11:55 王都アイリストランスポートステーション
ミリア:着いた〜!
シン:お疲れ様です総理。ではこの後のスケジュールですが。
ミリア:取り敢えず休ませてくれない?
シン:駄目です!・・・と言いたいところですが、シルフィード女王陛下は只今中央政府の要人と対談中との事なので2時間ほどお時間があります。14時迄に王城にお越しいただければ問題ありません。
ミリア:はぁい♪
シン:では、私は少々所用がありますので。
外交省エリアのゲートへ進むシン
ミリア:さぁて、何しようかなぁ。お!グルメガイド♪
ガイドブックを読んでる内にお腹が鳴る
ミリア:あ、やばい。この記事見てたら・・・お腹が・・・減った。
辺りを見回すミリア
ミリア:よし!店を探そ♪
飲食店エリアのゲートへ進むミリア
ミリア:お〜!これは凄い!さぁて、どんなのがあるかなぁ♪
飲食店街を歩き店を探すミリア
ミリア:流石、親日家のアリス・シルフィード女王。和食系が多いなぁ。『とんかつ』『焼き鳥』『丼物』に『定食屋』そして『料亭』に『居酒屋』料亭と居酒屋以外初めて見る知らないお店ばかり。ホント凄いなぁ。
ある店に目が止まる
ミリア:『蕎麦屋』?蕎麦って何だろ?・・・うん!一国の魔王たる者恐るるべからず。何事も経験あるのみ!
店内に入るミリア
店員:いらっしゃいませ〜!カウンターの席へどうぞ♪
ミリア:あのぉ。お恥ずかしい話何ですが、蕎麦って何ですか?
店員:和食文化が魔界に入って日が浅いので恥ずかしい事はありませんよ。蕎麦というのは・・・実際召し上がった方が良いですね。最近暑くなってきたので暖かいのより冷たいざる蕎麦がおススメですよ♪
ミリア:じゃあ取り敢えずそれで。
店員:はぁい♪ざる一丁!
隣の客見るミリア
常連客:お嬢さん。コレが気になるかい?
ミリア:え?ええ。
常連客:コレがお嬢さんの注文したざる蕎麦だよ♪
ミリア:へぇ。これが。
店員:お待ちどう様でした。ざる蕎麦になりまぁす♪
ミリア:(お〜!細く綺麗な緑色♪ん?このお
常連客:麺つゆは浸すんじゃなくて少しつけて、啜りながら食べるんだよ。
ミリア:え⁉︎音を立てて?なんか行儀悪くないかなぁ。
常連客:習うより慣れろだよお嬢さん。騙されたと思ってやってみな♪
蕎麦を啜るミリア
ミリア:(何これ!ただ美味しいだけじゃなくて鼻に通るこの香り。そうか!蕎麦は味だけじゃなくて香りもいっしょに愉しむものなんだ♪)
常連客に天麩羅を出す店員
店員:はい、天麩羅お待ちどう様♪
ミリア:な!何ですか?それは!
常連客:ふふ♪喰いついたね。コレは
ミリア:へぇ〜。
お品書きを見るミリア
ミリア:(鳥を使ったかしわ天もあるけど、基本は魚介系なんだぁ)
常連客:おススメは今が旬のカイザークラーケンだな。ま、ウチらの様な庶民は希少種なんて夢のまた夢だが、ここは通常のものなら安くで食えるんだ♪
ミリア:(カイザークラーケンかぁ。普通のキングクラーケンより身がぷりっぷりで美味しいんだよなぁ。そうと決まれば)・・・あの。
店員:はい。
ミリア:カイザークラーケンとクリスタルマグロの天麩羅を。
常連客:ほぉ!クリスマグロに目をつけるとは。蕎麦屋初心者とは思えない程の通なセレクトだね♪
ミリアセレクト『ざる蕎麦』『カイザークラーケン・クリスタルマグロの天麩羅』セット。
ミリア:(じゃあ、早速・・・・・何だコレ!外はサクッと身はぷりぷり。それにこの天汁が恐ろしいほどにマッチしてる!クリスタルマグロもサクサクの衣に魚のステーキの様な食感が面白い♪)
常連客:な。美味いだろ?
ミリア:はい!・・・はぁ〜。美味しかったぁ♪
蕎麦湯を出す店員
ミリア:コレは?
常連客:そいつは『蕎麦湯』っていって日本って国の信州ってトコから東京ってトコまで広まった風習でまぁ、蕎麦食った後に飲むシメの一杯みたいなもんさ。
ミリア:お寿司でいうところの『あがり』みたいなものですか?
常連客:ま、そういうトコだな♪
蕎麦湯を飲み会計を済ませるミリア
ミリア:蕎麦かぁ。今度は天蕎麦食べたいなぁ♡
シン:総理!やっとみつけた!時間になっても来ないから心配しましたよ‼︎
ミリア:え!もうそんな時間⁉︎
シン:兎に角早く!
20分後、王城 応接間
アリス:へぇ〜、蕎麦屋行ったんだ♪あそこの蕎麦美味しかったでしょ♪
ミリア:はい!それはもぉ♪
アリス:今度もっと美味しいの紹介するよ♪
ミリア:楽しみにしています陛下♪
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