第191話新たな新興国

 アオイ:国を作って瞬く間に超大国になったシルフイード王国。その隣の未開の地に新しく国を作った新米魔王が誕生したみたいですね♪


 魔界時間:10:00 新興国アクガリタル


 ミリア:遂に私も魔王だ!


 シン:長かったですね。というわけでナレーターさん紹介宜しく頼みます。


 アオイ:はぁい♪先ず魔王さんの方はミリア・アクガリタル内閣総理大臣。魔界宇宙中央政府の元議員さんでアリス女王様に憧れて魔王検定を受けて合格して魔王となった方。もう1人はシン・ルージュさん。中央政府から派遣された魔王秘書さんね♪


 ミリア:先ずやるべきは国の閣僚人事かな?


 シン:ですね。まぁ、この国の先住民は1000人。シルフィード王国建国時の十分の1ですね。そこはシルフィード王国に似てるかもですね♪


 ミリア:とは言ってもアリス女王みたいに顔は広い方じゃないし。


 シン:大丈夫ですよ。総理なら。


 アオイ:そう言うけどシンさん。シンさんの実家は・・・


 シン:シャラーーーーップ!


 ミリア:うわ!ビックリした‼︎どうしたの?


 シン:コホン。失礼。何でもありません。


 アオイ:このシンさんがこの章の後半で・・・


 シン:だから、シャラップって言ってるだろうがーー!


 ミリア:だから、さっきから何⁉︎


 シン:申し訳ありません。さっきからナレーターが読者様にネタバレしようとしてたもので。


 ミリア:な、ナレーター?読者様?


 シン:兎に角、閣僚人事については私にお任せを。


 ミリア:(シンさん美人だけどたまに変だよなぁ)


 シン:今後のこの国の運営ですが、先ずは国力を上げるべきかと。総理の魔王検定の結果はギリギリAランク。国力は500。幸い我が国の周辺諸国はシルフィード王国以外は国力1000にも満たない小国に囲まれておりますので500以下の国を相手に力をつけるべきかと。


 ミリア:シルフィード王国に攻め込まれないかな?


 シン:それは問題ないかと。シルフィード王国は自身から仕掛けるような事は絶対あり得ません。もう一つの案がありますが、聞きますか?


 ミリア:お願い。


 シン:では。もう一つの案は、シルフィード王国と同盟を結ぶ事。国力100兆超えのシルフィード王国と同盟を結べは周辺諸国は下手に手出し出来ないでしょう。これは安全かつ確実に国力強化が可能かと。


 ミリア:じゃあ同盟締結路線でいこう。


 シン:賢明な判断です♪早速手配します。


 ミリア:それでも無謀にも『国土争奪戦争』を挑んでくる国もいそうである事は頭に入れておいた方がいいね。


 シン:ですね。というわけでナレーターさん。国土争奪戦争について軽く説明宜しく。


 アオイ:はぁい♪途中から読んでくださってる方のために。国土争奪戦争というのは戦争とは名ばかりの怪我人も死者も一切出ない4界宇宙一平和な戦争。先攻・後攻を決めるオープニングの魔王VS魔王によるライブバトルと本戦に分かれているの。この戦争の1番の見せ場は如何に良心ランクの高い人間を仲間にしてるかで勝敗が決まるの。まさに魔界宇宙で1番人気のエンターテイメントね♪


 シン:丁寧な説明有難うございます。


 ミリア:だからさっきから誰と話してるの?


 シン:総理。そこは気にしたら敗けです。


 ミリア:そ、そお?


 シン:さ、シルフィード王国へ行きましょう。


 ミリア:い、今から⁉︎


 シン:国力500の弱小国は1秒でも早く強豪国と同盟を結んで安全を確保する必要があるのです。さっ、わかったら行きましょう!


 ミリア:や、休ませて〜







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