第155話ゆららの観察日誌

 さて、シルフィード王国にはその容姿から想像出来ぬほどの観察眼を持った者がいた事を覚えているだろうか?今回はそんな彼女の1日を追ってみるとしよう・・・


 ゆらら:皆んな久し振りねぇ。今日はお城のみんなの様子を見ようと思うの♪


 魔界時間10:00王城 女王執務室前


 ゆらら:ここは女王様の執務室なの。国が育つにつれて忙しさが増してるの。そんな中に天界の悪者をやっつけようとしているの。困ってる人をほっとけない。泣いてる人を笑顔にする私の自慢の女王様♡


 アリス:じゃあいっちゃんは信長公に付きっきりなんだ。


 ヴィオラ:はい。


 アリス:身体は違っても実のお兄さんだからねぇ


 ヴィオラ:クルーガー大臣の仰るには、魂と肉体が上手く順応出来ずにいるのが昏睡状態の原因だとか。


 アリス:こればっかりは時間の問題か。


 ヴィオラ:順応の速さは個人差がありますからね。ましてや同じ人間でも次元が違うともなれば。


 ゆらら:頑張ってねぇ〜♪


 1時間後 王城休憩フロア『和みの間(春色)』


 杏:いちごだいふくおいしいです♡


 リディア:美味しいねぇ♪


 ゆらら:女王様の妹の杏姫と天界の神王リディア・ヴィーナス13世。2人共和菓子が好き♪苺大福が大好物。杏姫様。可愛い♡


 リディア:杏ちゃん♪


 リディアの膝をポンポン叩く


 杏:あい!


 リディアの膝に乗る


 ハル&ミランダ:な⁉︎


 ミランダ:へ、陛下!いくら陛下でもそれは!


 ハル:そうです居候が図々しい!


 リディア:嫉妬はダメよ♪


 杏:しっと?


 リディア:杏ちゃんにはまだ早いわねぇ♪


 杏:わねぇ♪


 ゆらら:杏姫様・・・尊い♡



 30分後 王城通路


 マチルダ:待て麗華!私の下着返せーーー‼︎


 麗華:ぐふふ!これはもうウチのモンどすぅ♪スーハースーハー!嗚呼!脱ぎたてのかぐわしい香りが♡


 マチルダ:匂いを嗅ぐなーーーー‼︎


 ゆらら:麗華さんは相変わらずの変態さん♪マチルダさん顔真っ赤。


 15分後 中央ホール


 中央ホールに響き渡るバイオリンの音色


 バイオリンを弾くシオン


 ゆらら:皆んなは知らない。シオンさんは天才バイオリニストでもあるの。だからバイオリンが凄く上手♪その音色は聴く者を魅了する・・・・・良い音色♡


 シオン:・・・・・・・・・♪


 シオンのアホ毛が軽快に揺れる


 1時間後 王城 謁見の間


 ゆらら:謁見の間は国費や民衆と意見を交わす場。でも女王様は直接赴いてお話しするからあまり使われてないの。でも女王と国民の壁を作らないそんな女王様が好き♡


 1時間後 王城宝物殿


 ゆらら:ここは国の宝物を納めた宝物殿。遺跡の宝物もここにあるの。最近政界で話題になっている白い小箱もここにあったのよ♪


 次に行こうとすると秘書に呼び止められる


 秘書:先生!こんなトコに居たんですか。散々探したんですよ!そろそろお時間ですよ。


 ゆらら:あら残念。じゃ、またの機会にしましょ♪










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