第152話考古学者ニャメロン
次元刑場遺跡より多数の人や物が放出されシルフィード王国内に散り。その一部がドルチェ伯爵領で発見された。そこに1人の猫又族の考古学者シンディ・ニャメロン教授が招かれた。
魔界時間10:00 王都アイリス国際空港 次元ステーション
シンディ:ふぅん。この
ジョシュア:教授〜。早くしてくださいよ!
シンディ:ジョシュア君。人界の日本という国には『急いては事を仕損じる』ということわざがあるわぁ。焦っては良い結果は出せないよ♪
ジョシュア:発見されたのが物ならまだ良いですけど、発見されたのは『人間』ですよ!
シンディ:はいはい。じゃ、いきましょ〜♪
30分後・・・
ドルチェ伯爵領 カスタード牧場
牧場の一部で規制線が警察によって貼られる
ジョシュア:物々しい厳戒態勢ですね。
シンディ:さあ、行きましょ〜♪
ジョシュア:あ!教授!
警察官:ん?なんだ君は?ここは立ち入り禁止だぞ。
ジェニファー:ああ、その人は良いんだ。
警察官:こ、これは!ドルチェ伯爵閣下!
ジェニファー:久し振りだね、シンディ♪
シンディ:貴女も相変わらずねジェニファー♪
ジョシュア:お知り合いだったんですか?
ソフィア:この2人は幼馴染なんだよ。そして私の高校の後輩でもある。
シンディ:お久しぶりですぅ♪
ソフィア:で、どう思う?『彼女』
シンディ:う〜ん・・・着てる甲冑は西洋式ベースの和製鎧。そして何よりそこにある
ジョシュア:ど、どう見ても人間の女性ですよ⁉︎
ジェニファー:どうだい?直虎君。
直虎:確かに私のいた時代には存命でしたが、私も実際会った事がないので何とも言えませぬ。
シンディ:確かこの国身内が居たわよね?市姫。なら市姫に聞いてみればいいんじゃない?
ジェニファー:あ。
同時刻 王城休憩フロア『和みの間(春色)』縁側
アリス:お日様が気持ちいいねぇ♪
市:気持ちいいわねぇ♡
衛兵:あ、あのぉ・・・陛下。
アリス:ん〜?何〜?
衛兵:ドルチェ伯爵領領主ジェニファー・ドルチェ伯爵より連絡があり、カスタード牧場にて『織田信長』発見の報せが。
アリス:信長〜?・・・・・ええ⁉︎織田信長⁉︎いっちゃん!
市:なぁに?
アリス:お兄さんかどうか確かめてくれない?
市:いいですよ〜♪
再びカスタード牧場
警察官:伯爵閣下、王城より市姫様が到着されました!
ジェニファー:了解。早速通して。
警察官:ハッ!
ジェニファー:ど、どうかな?
市:う〜・・・・・ん。確かに雰囲気はお兄様そのものなんだけどぉ。何で女性なのでしょう?
ソフィア:そこなんだよ〜。次元刑場遺跡から保護した安倍晴明もそうだったし。何かあるのかあの遺跡。
シンディ:男性が突如性転換する遺跡かぁ〜。気になるわねぇ。
ジョシュア:それにしても一向に起きませんね。ずっと眠っているようですが。
市:お兄様は幼少よりあまり眠りは浅い方じゃない筈なんだけど〜。変ねぇ。
シンディ:これぇ。どう見ても不意を突かれて戦支度の途中って感じにも見えるわねぇ。
ジョシュア:これってもしかして『本能寺の変』の時の信長公じゃないでしょうか?
ソフィア:そうなれば辻褄は合うんだが・・・
ジョシュア:あ!そうか。信長公は白装束のまま応戦したんでしたね!だったら不自然ですね。
シンディ:過去の記述が全て真実とは限らないわぁ。本当は戦支度して応戦しようとしてたかもよ。
ソフィア:兎に角。安倍晴明を含めて女性化した謎を解明しないとね。信長公はこのまま救急カプセルで搬送しよう。
シンディ:私達は遺跡を調べてみるわぁ♪
ジョシュア:え⁉︎あの危険な遺跡をですか⁉︎
シンディ:だぁいじょうぶ、だぁいじょうぶ♪さあ、レッツゴー♡
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