第138話DNSグループ
魔界宇宙には多くの通信会社があるが、中でも『3大手』と言われる通信会社がある。今回はその一角であり魔界宇宙最大手のDNS(デビルネットサービス)グループ。が直面した危機である。
魔界時間15:36 魔王界中枢 帝王都サタンヘイルダム 商業エリア
DNSグループ本社 魔界宇宙基地局統合司令室
レイラ:バンクフルト合衆国基地局のサーバーがダウンしたって?
オペレーター:はい、バンクフルト合衆国支社に魔界宇宙各国から問い合わせが殺到しております!如何致しましょう、壱宮社長!
レイラ:オケ。『あの部屋』に繋いでおいて。これは貴女達の手に余るから私がなんとかする。
オペレーター:ですが社長!
レイラ:大丈夫!私に任せて♪
私はレイラ・A(アガレス)・壱宮。ソロモン72柱公爵級悪魔アガレス族。祖先は初代スクルドに唯一対抗出来た天才ハッカーそして今は魔界宇宙最大の通信会社の社長をやってる。私もまた『元ハッカー』なのは秘密♡
本社内レイラ専用サイバールーム
レイラ:どこの誰だかわからないけど、私に喧嘩売った事死ぬほど後悔させてあげる♡
30分後・・・
レイラ:ふぅん、やるじゃない♪
サイバールームに転移するディアナ
ディアナ:珍しいわね、かつて魔界宇宙最強の天才ハッカーだったアンタが『30分も』手こずるなんて♪
レイラ:ちょ!どうやって入ってきたのよ⁉︎ここのセキュリティ私が直接やったのよ!
ディアナ:最高のプログラマーは『セキュリティを解除する術を持たないといけない』でしょ?それよりどお?『侵入される側』になってみて。
レイラ:正直燃えてくるわね♪アンタみたいに手強い相手程燃えるタイプよ私♪手こずるほどゾクゾクするわ♡
ディアナ:アンタ・・・・M?
レイラ:んなワケないでしょ!それより来たからには手伝ってよね。
ディアナ:勿論そのつもりよ。守りは任せて♪
レイラ:そうこなくっちゃ!これでようやく『本気』が出せるわ♪
ディアナ:アンタは守りに入るなんて『らしくない』からね。
2人で合計200000のデバイスや端末を駆使する。
ディアナ:バンクフルト合衆国基地局のサーバー復旧完了。同時にファイアーウォールもガッチガチに強化しといたわよ!
レイラ:オケ、こっちも侵入者の尻尾掴んだわ♪
ディアナ:で、どこの誰?察するに発信元は天界だと思うけど。
レイラ:ご明察。天界・魔界・冥界・人界と4界宇宙の色々なサーバーを経由して撹乱させたつもりだろうけどコレ、天界宇宙中央政府専用回線が大元だわ。
ディアナ:やっぱりね。狙いは私がメインバンクに契約している『妖魔銀行』のデータバンキングに預けてる『白い小箱』を解析したデータね。
レイラ:なんでまたそんなモン預けてるのよ。
ディアナ:ま、もっとも預けてるのは『ダミー』なんだけどね♪
レイラ:だろうと思った。アンタのやりそうな事ね。わざとハッキングさせてデータを盗んだ『事実自体』を証拠に黒幕を引きずり出そうっていうのがアンタの目的なんでしょ?
ディアナ:流石ね。正解♪
レイラ:もしかして私に協力したのもその『計画』の内?
ディアナ:当然って言いたいけど『昨日の敵は今日の友』今のアンタは私のビジネスパートナーであり親友でもあるからほっとけなかったの。
赤面するレイラ
レイラ:ま、まぁ。一応礼は言っとく・・・あんがと。
ディアナ:フフ、どういたしまして♪
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