第132話VSウエポニア帝国(前編)
様々な思惑を抱いたまま遂に国土争奪戦争ウエポニア帝国戦が開戦された。
魔界時間10:00 シルフィード王国・ウエポニア帝国国境 ウォーリア盆地
武崎アナ:全魔界宇宙の国土争奪戦争ファンの皆さんおはようございます!本日もこの時間がやってまいりました!国土争奪戦争の実況といえば私OHN(オールヘルネット)テレビアナウンサー武崎慎吾がお伝えします‼︎そして・・・
風間博士:解説は私、国際政治学者風間仁(ひとし)です。
武崎アナ:博士、今回の一戦どう見ますか?
風間博士:今回の一戦はシルフィード女王にとっても負けられない一戦となりますな。
武崎アナ:と言いますと?
風間博士:今回ウエポニア帝国が提示した要求は『蒼龍回廊』そしてシルフィード女王の妹君『杏姫』ウエポニア皇帝は第2皇太子のイージス殿下と婚約させようとしているのです。
武崎アナ:それはまた何故?
風間博士:杏姫は4界宇宙最古のヴァルキリー、その最強クラスの『2強』と謳われた内の一体『タイプ1』のマスターですからね。
武崎アナ:成る程、古代兵器コレクターのウエポニア皇帝にとって喉から手が出る程欲しがるわけですから。どうせならマスター諸共手に入れようというわけですか。おっと、どうやら始まるようです!
審判:それでは、これより国土争奪戦争開戦します!両国魔王前へ!
双方陣営の壇上に上がる両国魔王
ウエポニア皇帝:ほほぉ、怖気付いて降伏するかと思えば挑んできたかぁ。そぉ〜こなくてはなぁ♪
アリス:言った筈です『降伏はしない』と。
ウエポニア皇帝:大事なぁ、妹を奪われる事になってもかぁ?
アリス:その余裕が命取りですよ、ウエポニア殿。
ウエポニア皇帝:しかぁ〜りぃ!確かにぃ、貴殿の言う通りだぁ♪
審判:それでは双方、準備は宜しいですか?
アリス:いつでも良いです!
ウエポニア皇帝:問題なぁし!即刻始め〜い!
審判:両国は超大国と大国の国力差が大きいため国土争奪戦争法によりウエポニア帝国側参戦者3名。シルフィード王国側は5名。異論はありませんね?
ウエポニア皇帝:フン!余裕のハンデよ♪
アリス:異論はありません。
審判:それではウエポニア帝国側、工業都市ファクトリアのエリアフラッグと工業地帯領主、第2皇女ドーラ殿下を前へ!
壇上に上がるドーラ
第2皇女ドーラ:ふむ。
審判:続いてシルフィード王国側、蒼龍回廊エリアのエリアフラッグと王女杏姫殿下を前へ。
壇上に上がる杏
アリス:杏・・・・
杏:ねえしゃま!あんずはだいじょうぶです♪
ハル:私めが付いているのでご安心を!
アリス:・・・・・うん!待ってて杏!必ず守ってあげるからね!
杏の励ましで強い輝きの眼差しを取り戻すアリス
第2皇女ドーラ:あの幼さで強い子だ!そして強い絆で結ばれた姉妹。気に入った♪
審判:それでは先攻ウエポニア帝国側、先鋒を前へ!
壇上に上がる中世の西洋人男性
武崎アナ:この方は?
風間博士:1611年〜1675年に活躍したフランス大元帥6人の1人、テュレンヌ子爵ですね。
武崎アナ:閻魔庁からの情報によると、フルネームはアンリ・ド・トゥールドーヴェルニュ。フランスはブルボン王朝時代の軍人で、歴史と地理に特別な才能をもっており、若い軍幹部からの評判が高く、多くの戦果を挙げ多くの民衆を敵の脅威から幾度となく守った事からその良心ランクはSSS。しかしながらUR級とは言い難いようです!
風間博士:おそらく後半に余程の自信があると見えますな。
第2皇女ドーラ:父上の悪い癖が出たな。これまでの相手は油断して逆転敗けしたが、おそらく・・・いや、父上は『確実に敗ける』
皇女付き:で、殿下!滅多な事を言われぬ方が!
第2皇女ドーラ:今回の相手、シルフィード王国は、いや、女王アリスはこれまでの魔王とは全然違う。確実に我がウエポニア帝国は『敗戦』する。100%な。
審判:それでは後攻シルフィード王国側、先鋒を前へ!
中編へ続く・・・
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