第131話ウエポニア帝国戦開戦前日
ウエポニア皇帝より宣戦布告を受けて数日。遂に前日に迫っており、方々より観戦客が入国する中、天界より『あの人物』が専用機にて入国した。
開戦前日 魔界時間10:00 王都アイリス国際空港
天界中央政府専用機内
ランドック議員:やっと着いたか。建国したての国と聞いていたからどんな田舎かと思えば、まぁまぁ大きな国だな。
議員秘書:そうですなぁ。
ランドック議員:『シャドーエンジェル』が手を焼いたと聞いてどんな魔王かと資料を取り寄せてみれば、普通の小娘じゃないか。
議員秘書:それがどうにも魔界宇宙最強の傭兵団『黒翼の剣』最強の傭兵だとか。
ランドック議員:それこそ何かの間違いではないのか?
議員秘書:聞けばシャドーエンジェル最強の指揮官アメリアを打ち負かしたとの情報もありますのでどうかご油断なされぬように。
ランドック議員:フン!どうせガセだろう。そんな情報。
アナウンス:ランドック様、間も無く当機は王都アイリス国際空港に着陸します。ご準備をお願いします。
ランドック議員:さて、噂の女王のお手並み拝見といくか。
アイリス国際空港 国賓専用ゲート
アリス:ようこそ、遠路天界宇宙よりお越しくださいました。慎二・ランドック様。
ランドック議員:ふむ、魔族の女は皆けしからん身体をしておるな♪
殺気を放つヴィオラ
ランドック議員:な!なんだその目は!私を誰だと思っておる‼︎私の身に何かあれば『こんな国』一瞬で終わるのだぞ!
アリス:恐れながら、その発言『今』『この場で』撤回いただけますか?というのも実は私『あるお方』と懇意にしておりまして。
ランドック議員:誰だそれは?
ランドックに耳打ちするアリス
ランドック議員:な⁉︎
アリス:私がそのお方に恐れながらと訴えれば貴方の政治生命は即刻絶たれるのでは?謝罪と発言撤回して頂けますね?
ランドック議員:す、すまなかった!先の発言は完全撤回する!だからどうか『あのお方』にはご内密に!
アリス:ではこの者がホテルへご案内します。
ランドック議員:う、うむ。宜しく頼むぞ。
魔界時間:13:45 王都5つ星ホテル『クラウディア』最上階ロイヤルスイート
ランドック議員:うぬぬ〜!まさか『御老公』の名を持ち出すとは!
議員秘書:アレ本当なのですか?
ランドック議員:間違いない!御老公が真に友人と認めた者にしか授けぬカードを持っておった。そのカードから御老公の神気がしっかり宿っていた。本物に間違いない!
議員秘書:これは慎重に慎重を重ねる必要がありますな。なんせ我々は『魁皇通運グループ』が運ぶ『白い小箱強奪計画』から注意逸らす『囮』なのですから。
ランドック議員:判っておるわ!
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