第121話神王ゼウスとヘラクレス

 『14天界王』それは天界大帝No.2にして神々の頂点に立つ14柱の神王である。天界宇宙を東西にわけて統治しており、ヘラクレスは西洋サイド7柱の一角であり、ゼウスはその筆頭である。


 天界時間4:00 ヘラクレス宮殿


 ダリア:これからボクは3ヶ月間修行に入るから何人たりとも入室させないようにしてくれ。


 衛兵:ハッ!


 ダリア:さ・て・と、ここから魔界へ行けるね。久し振りに会うんだよね〜。アリスちゃんボクの事覚えててくれてるかな♪


 魔界時間10:00 シルフィード王国 王都メインストリート


 ハッチ:ご隠居ぉ!そろそろご飯にしましょうよ〜。


 スケイル:おいおいハッチ。もう腹減ったのか?


 カクテル:もう少し我慢しろ!先ずはご隠居の用事を済ませてからだ。


 ご隠居:ホッホッホ、良いじゃありませんかスケさんカクさん。女王陛下に会う前に腹ごしらえをしましょう♪


 カクテル:ですがご隠居!


 ハッチ:ホラホラ〜、ご隠居もこう言っていることだし〜♪


 スケイル:まったく、お前と言う奴は。まぁ、ご隠居がそうおっしゃるなら。


 一方・・・・


 ダリア:へぇ〜、ここがアリスちゃんが創った国かぁ。良い国だねぇ♪


 麗華:うお!超絶美マッチョレディ発見‼︎


 風華:ん〜?何処だ?


 麗華:ホレあそこどす・・・・って。あれ?おらへんようになってもうた。


 がっくり肩を落とす麗華


 風華:馬鹿な事言ってないで城に行くぞ。


 麗華:へぇへぇ、ほな行きまひょ。


 1時間後 王城 女王執務室


 モニターに映るメイド


 メイド:陛下。


 アリス:ん〜?なぁに?


 メイド:天界から天族の方が女王陛下に御目通りを願ってますが。如何なさいましょう?


 アリス:天族?


 メイド:天上百貨店の隠居と言えば判ると申しておりますが。


 アリス:あ〜、わかった!良いよ。ここに通して♪


 メイド:それともうひと方。


 アリス:ん?もう1人?


 メイド:昔馴染みと言っておりますが?


 アリス:モニターに出して。


 モニターに映るダリア


 麗華:あーーーーー‼︎


 風華:どうしたいきなり。


 麗華:この人や!さっき見た超絶美マッチョレディ!


 風華:あ〜、確かに麗華好みの筋肉美女だ。


 麗華:このお人も通しておくれやすぅ。早ぉ、早よぉ!


 アリス:ご隠居さんは良いけど。もう1人は勘弁してほしいなぁ。


 麗華:な、なんでぇ?


 アリス:・・・はぁ。良いよ。通して。


 麗華:いよっしゃーーーーー!


 風華:苦手なのか?


 アリス:あ〜・・・・うん。そんなトコ。


 執務室に入る隠居とダリア


 ダリア:やぁ!会いたかったよ〜!ボクの子猫ちゃん♡


 アリスに思いっきりハグしようとするダリア


 アリス:うん。久し振りだね。


 さらりと避けるアリス


 ダリア:久し振りに会ったというのにつれないなぁ。


 アメリア:まったく。騒がしいから見に来れば相変わらずだな。ヘラクレス。


 麗華:へ、ヘラクレス⁉︎


 風華:14天界王のヘラクレス様か?


 アリス:そう、あの姐さんは3代目ダリア・ヘラクレス。歴代ヘラクレスの中でも文武両道のね。それと久し振りだね。おじいちゃん♪


 スケイル:貴様!言うに事欠いて『おじいちゃん』だと!


 エンブレム入りのカードを出すスケイル


 スケイル:ええい!このエンブレムが目に入らぬか‼︎


 カクテル:こちらにおわすお方を誰方と心得る!恐れ多くも14天界王西洋サイド筆頭ゼウス様にあらせれらるぞ‼︎


 スケイル:一同!御老公の御前である!頭が高い、控えおろう‼︎


 麗華:ゼ、ゼウス様⁉︎


 全員跪く。


 ゼウス:ホッホッホ、ここでは只の隠居ジジイですぞ♪


 アリス:ゼウス様・・・じゃなかった。おじいちゃんがここに来たって事は。例の『白い小箱』の件?


 ゼウス:その通り。天界側としても天界宇宙中央政府に巣食う悪党どもの一掃は願ったり叶ったりですからな。


 ダリア:それにミシェルちゃんからここで受け取る事になってるからね♪


 アリス:次に仕掛けてくるウエポニア帝国との国土争奪戦争の時にって事?


 ダリア:ご名答♪まさか、シャドーエンジェルを仕掛けてきた先にボク達がいるとは思わないでしょ?


 ゼウス:しかも白い小箱を積んだ輸送艦には肝心の白い小箱が無いとも知らず主力を投じるでしょうからな♪


 アリス:そうとも知らず視察と称してノコノコ現れるこの件の黒幕を一網打尽にすると。じゃあ、それまで皆んなこの国に滞在って事で良いの?こっちは構わないけどダリア姐さん以外。


 ダリア:つれないなぁ♪














  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る