第116話白い小箱
無限金庫から『旧クラウント王国遺跡図』と同時に発見された謎の『白い小箱』これの開封に魔界宇宙最強のプログラマーディアナが挑戦する事になった。
小箱発見翌日 帝王都サタンヘイルダム 商業エリア スケイルベストグループ本社
本社内ディアナ専用ラボ
ディアナ:さ、始めましょうか!
10000のデバイスや端末を同時操作するディアナ
ディアナ:へぇ、流石全盛期最高峰のデバイス。なかなかやるわね♪魔界宇宙最新ツールをもってしても処理が追いつかないなんて。
ディアナの背後のモニターに映るシエル
シエル:魔界宇宙最強のプログラマーの貴女が珍しく手こずってるわね。
ディアナ:4界宇宙創生時代最先端サイバーテクノロジーを誇る天界のデバイスだからね。
もう一つのモニターに映るミシェル
ミシェル:それだけじゃない気がするっス。
ディアナ:ご明察♪コレ作ったのは当時天界宇宙創生時代最強にして伝説のプログラマー、ノルン3女神の1柱『初代スクルド』よ。
シエル:大丈夫なの?初代スクルドっていったらサイバートラップのスペシャリストでしょ?
ディアナ:まぁね。でも私こういうの逆に難しい程燃えるタイプなのよね♪
ミシェル:そういやそうだったっスね。
開封作業から30分後・・・
ディアナ:はい、ご開帳♪
シエル:それにしてもディアナに『30分も』時間をとらせるなんてね。
ディアナ:今でも健在だったら良いライバルになれたのに、残念だわ♪
ミシェル:ホント楽しそうっスね。
ディアナ:さぁて、箱の中身は何かな〜♪
小箱の中には旧天界宇宙中央政府の『闇の部分』が記されたデータが記録されていた。
ミシェル:うわ〜!天界宇宙旧大銀行の大物議員への『不正融資リスト』に旧大企業からの『裏金』その他諸々。
シエル:今でも恩恵を受けてる奴ばっかりね。
ディアナ:天界宇宙中央政府に持って行ってもこのリストの子孫に揉み消されるだけね。
シエル:いっその事、天界宇宙最高権力である天界大帝様のNo.2『14天界王様』の誰かに直接届けた方が安全だと思う。ね、ミシェル?
ミシェル:そうっスね。ヘラクレス様に持って行くっスよ。
ディアナ:今でも信じられないわ。貴女が14天界王様の1柱ヘラクレス様と知り合いなんて。
ミシェル:国土争奪戦争バンクフルト合衆国戦でシルフィード王国陣営に潜入してた特務隊『シャドーエンジェル』もそのリストの中の奴の差し金っスかね?
ディアナ:間違いないわ。あいつ等が無限錠と鍵を狙う理由はこれしかないでしょう。
シエル:でも変よね。天魔大戦時の魔界に渡ったら確実に政治生命を絶たれる筈なのにどうして旧ファンドルフ合衆国魔王の魔王具『無限金庫』の中にあったんだろ?
白い小箱について付属のデバイス内の記録を検索するディアナ
ディアナ:あった!コレだわ。
シエルシエル:何々〜。
『天魔大戦時の混乱に乗じて甘い汁を吸い続けた悪徳政治家達を告発するべく、終戦後14天界王西洋サイド筆頭ゼウスの密命により不正の証を捜査そして証拠を発見。しかし証拠隠滅を図るリストの1人に気付かれ命を狙われる。私はこの証拠を亡命先のファンドルフ合衆国の魔王に頼み。4界宇宙一安全な無限金庫に預ける事にした』
ディアナ:・・・・・・・・
シエル:・・・・・・・・・
ミシェル:・・・・・・・・
ディアナ:これ、この天使のためにも絶対ヘラクレス様に届けるべきね。
シエル:そうね。
ミシェル:命に代えても必ずヘラクレス様に届けるっス‼︎
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