第114話杏とタマ
母より妹を預かったアリス。その小さな姫君の1日の一部を覗くとしよう・・・
魔界時間7:00 王城 女王寝室
杏:あさです!・・・・ねえしゃまおきないですか?
ベッドに上り込むタマ
タマ:キュ?
杏:あなたはだれですか?
タマ:キュ〜、キュッキュ!
杏:たましゃんですか!
タマを抱き上げる杏
杏:あたらしいおうちをたんけんするです!
タマ:キュー!
扉の前で立ち尽くす杏
杏:とどかないです。
タマ:キュ〜・・・
扉を開けるシキ
シキ:おや?杏様起きましたか。おはようございます。
杏:おはようです!
タマ:キュキュ!
シキ:おっふう♡
杏:しきしゃん、けむりでてます。
タマ:キュキュー!
杏:そですね。これでおそとにいけるです!
タマ:キュ!
杏:おお〜!きのうのおっきいおねえしゃんです!あれにのっていくです!
マチルダの背中に飛び移る杏
マチルダの後ろから近づく昏葉
昏葉:マチルダ。
マチルダ:ん?ああ、昏葉か。
昏葉:また背中にくっついているぞ。
背中を窓ガラス越しに覗くマチルダ
マチルダ:うお!また。
杏:あたらしいおうちをみてまわるのです!
マチルダ:あ〜、そういう事か。ま、良いか。で、何処から行きたい?
杏:げんかんからぜんぶみるです!
マチルダ:ぜ、全部⁉︎玄関フロアから?結構あるぞ。
杏:い〜く〜の〜で〜すぅ!
タマ:キュ〜!
マチルダ:イダダダダ!わ、わかったから髪を引っ張るな!
麗華:おー!マチルダは〜ん♡
マチルダ:ゲッ!麗華。
麗華:そないに構えんでもええやないのぉ♪
杏:おっきいおねえしゃん、ぴんちですか?
マチルダ:かなりピンチだ。
杏:じゃあこれふくです!
ポシェットから犬笛を取り出す杏
麗華:んな⁉︎アンタ。ソレまさか!
杏:いぬのおねえしゃんからもらったです。おっきいおねえしゃんがぴんちになったらふいてっていわれたです。
麗華:ま、待っておくれやす!良い子だからその物騒な物こっちに渡しておくれやす!
問答無用で犬笛を吹く杏
風華:さ、行こうか♪
麗華:杏のいけずーーーーー!
マチルダ:意外と容赦ないな。
杏:じゃ、いくです!
マチルダから引き剥がすアリス
アリス:やっと見つけた♪
杏:ねえしゃま〜♡
アリス:こっからは私と行こうね〜♪
杏:あい♪
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます