第111話天蓋遺跡

 旧天界軍城塞跡地の地下に現れた遺跡。科学大臣ソフィア・クルーガーの指揮のもと調査隊が編成され調査した結果、その遺跡の名は天蓋(てんがい)遺跡と判明した。


 魔界時間11:35 天蓋遺跡前


 ソフィア:まさかここが天蓋遺跡だったなんてねぇ。


 隊員:天蓋てんがい遺跡とは?


 ソフィア:天魔大戦時代に旧天界軍のサイバーテクノロジーに対抗するべく開発されたデバイスなんだけどね。それがこの遺跡に眠ってるんだよ。


 隊員:大臣閣下の探していた天蓋遺跡というのがここだと。


 ソフィア:そういう事♪


 隊員:それにしても何故『天蓋』なのです?


 ソフィア:そう難しく考える事はないさ。単純に天界軍の城塞が遺跡の『蓋』の役割をしているから・・・・


 隊員:それが『天蓋遺跡』の名のゆらうですか。


 ソフィア:ご名答♪さ、お喋りはここまでにして調査開始といきますか!


 隊員:ハッ!


 農民A:へぇ〜、意外と単純な理由だったんだなぁ。


 農民B:旧『天』界軍の城塞が『蓋』の役割で『天蓋』だもんなぁ。


 農民A:さ、こういうのは専門家に任せて俺たちぁ仕事に戻るか。


 農民B:だな。


 ディアナ:・・・・・・・・・・


 農民B:ん?


 農民A:どした?


 農民B:今そこにスケイルベストの社長さんがいた様な・・・


 農民A:そんな大物がこんなトコに居るわけないだろう。


 農民B:それもそうだな。



 4時間後 15:35 天蓋遺跡最深部


 ソフィア:コイツかぁ。どおれ・・・・・おや?


 隊員:どうしました。


 ソフィア:いやしれがな。電源は入ったんだが、どうも開発者の遺伝子情報が要るみたいなんだ。


 隊員:無理じゃないですか?4000億年も前の人のDNAなんて。



 ソフィア:鍵となるのはこのデバイスに刻まれてるイニシャルE・Gなんだよなぁ。


 ディアナ:エドモンド・A・グロリア。私のご先祖様よ。


 ソフィア:アンタ!ディアナ⁉︎どうしてここに。


 ディアナ:たまたまご先祖様の日記を見つけてね。日記に記された内容からここを突き止めたの♪


 ソフィア:という事は、天魔大戦終戦時の天界と魔界のサイバーテクノロジーの優劣が逆転するきっかけになったデバイスの開発者の末裔が・・・


 ディアナ:私って事・・・・・・・ホラね♪


 沈黙していたデバイスが動き出す


 ソフィア:どうやら本当にそうらしいね。


 ディアナ:もっと細かく調べたいから科学省の端末使わせてもらえるかしら?


 ソフィア:ま、アンタしか使えないならかまわないよ♪







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