第94話無限金庫の機密文書
『無限金庫預かり品リスト』をシキの記憶より発見したが、それには当然パスワードがあり、シキを眠らせた魔界宇宙ヴァルキリー研究の第一人者エドワード・ファウスト博士の遺した暗号メモを科学大臣ソフィアは通常1000年かかるところをなんと、1週間で解読に成功した。
リスト発見より1週間後 魔界時間9:08 王城女王執務室
ソフィア:ホイ、お待ちどうさん♪
麗華:相変わらずの鬼才っぷりやな。
ソフィア:せめて天才って言っとくれ。
アリス:で?で?パスワードは?
ソフィア:そう急かさないでくれ。パスワードは『眠れる戦姫』だ。どうだいシキ。合ってるかい?
シキ:少々お待ちを。ファイル名『無限金庫預かり品リスト』パスワード照合開始。パスワード『眠れる戦姫』・・・・・・・・・・・・・。パスワード認証成功。これよりデータの解凍を開始します。・・・・・・・・・・。解凍完了。お待たせしました。
アリス:リストの中で何か面白いのある?
シキ:そうですね・・・・・あ!
アリス:どしたの?何か見付かった?
シキ:預かり品リストの中に『4界宇宙重要機密文書』というのがあります。
ソフィア:無限金庫が現役で使われてた時代の『4界宇宙重要機密文書』となりゃあ、4界宇宙創生時代の機密文書ってことじゃないか!大手柄だシキ。コイツは魔界宇宙考古学界に激震が走る大発見だぞ!
シキ:どうやらこの機密文書、ジャンル別に幾つかある様で、その中に気になるタイトルが。
アリス:それは?
シキ:え〜・・・・っと。『創生の書の真の所有者』
ソフィア:な、なんだって⁉︎ソイツはまさか、宇宙の大爆発『ビッグバン』で宇宙が4つに分裂する前の元来の姿の『創生の書』の事かい?
シキ:残念ながらそこまでは判りません。預かり品リストに記載されているのはあくまで預かり品の『名称』のみで内容は現物をみないことには何とも言えません。
ソフィア:そ、そりゃそうだよな〜。せめて無限錠を開けられる方法が解ったらなぁ〜。
シキ:ありますよ。無限錠の『解錠方法』
ソフィア:な⁉︎ホントかい?
シキ:ええ、先程のパスワードがもう一つのブラックボックスのパスワードだったようで。ついでに解凍させておきました。
アリス:さっすがシキ姐さん!大好き♡
シキに思いっきりハグするアリス
シキ:おおぅ♡
ソフィア:で?解錠方法は?
シキ:あ〜、し・あ・わ・せ♡
ヴィオラ:使えないポンコツですね。
シキ:ウフフ、なぁんとでも言うが良いですよ〜♪今の私は勝ち組です♡
ソフィア:こうなったら暫く駄目だな。正気になったらまた来るよ。
ヴィオラ:申し訳ございませんでした。
アメリア:このポンコツの所為で無駄足踏ませたな。
ソフィア:そうでもないさ。無限金庫の預かり品には何があったのかがいつでも確認出来る様になったというのと無限錠の解錠方法を知る事が出来るというのが判っただけでも大収穫だからね♪
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