第93話無限金庫の秘密
ゴルドラド遺跡より発見された無限金庫の無限錠。今となってはその中身は何が預けられているのか4界宇宙の誰も知らない。そう思われていたが、シルフィード王国の意外な所にそれを知る術があった。
魔界時間11:58 王城女王執務室
鍵と無限錠を眺めるアリス
アリス:それにしても、ど〜やって開けるんだろ?普通にやっても何にも起きないし。中身気になるなぁ。
ソフィア:魔界宇宙一安全な金庫と言わしめた代物だからねぇ。そう簡単にはいかないだろ。
アリス:ソフィア姐さん遺跡に行ってたんじゃないの?
ソフィア:ここに忘れ物があったのを思い出してね。
アリス:どうやるか想像つく?
ソフィア:そうだねぇ〜・・・・合言葉か、持ち主以外無理なのか、正直想像つかないねぇ。
アリス:シキ姐さんは判る?
アメリア:このポンコツに判るわけないだろ。
シキ:ああ?
アメリア:何だ?闘るのか?
2人の間に入り笑顔で威圧する富嶽
富嶽:いい加減にしないと裁きますよ♪
アメリア&シキ:・・・・・スミマセン
アリス:んで、そこんトコロどお?シキ姐さん。
シキ:少々お待ちを・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・⁉︎あ!ありました‼︎
アリス:ホント⁉︎
シキ:何故あるかは思い出せませんが、私の記憶(データベース)の中に『無限金庫預かり品リスト』というフォルダがありました!
アリス:天魔大戦時代って魔界宇宙創生時代に近いからもしかしてって思った聞いたんだけど、ホントにあったなんて。
ヴィオラ:それにしても何故天界宇宙のヴァルキリーにその情報があったのでしょうか?
ソフィア:コイツはあくまで私の想像だが。天魔大戦時代の天界にとって『敵』である魔界最強の金庫の中身というのは即ち『魔界宇宙最高機密』もあるという事にも繋がるからそのリストが欲しかったのだろう。
アリス:う〜ん。そう言われるとソフィア姐さんの推測は的を得ていると思う。
ソフィア:それに当時の天界宇宙のサイバーテクノロジーは4界宇宙一だったからハッキングも簡単だったのだろう。天界にそのデータが渡る前にシキは行方不明になったんじゃないだろうか。そうでなければ天魔大戦に敗れて今頃魔界宇宙は完全に天界宇宙の植民地になってた筈だしね。
アリス:そっか、シキ姐さんの中にずっとあったから今の魔界宇宙の平和があるんだね。アリガト、シキ姐さん♪
顔を真っ赤にして照れるシキ
アメリア:柄にもなく照れてるよこのポンコツ♪
シキ:人が素直に喜んでいるところに貴女という人は、喧嘩売ってるんですか。ああ?
アメリア:フフ♪
ゴゴゴゴ(一触即発)
笑顔で閻魔の木槌を振りかざす富嶽
アメリア:ま、待て待て富嶽!私達が悪かった!
シキ:ですからその物騒な物を引っ込めて!
アリス:ああ〜、あの2人受けたんだ『閻魔裁判』
ガタガタ震えながら語るヴィオラ
ヴィオラ:閻魔裁判の判決で受けた『お仕置き』はある種のトラウマものです。
アリス:ヴィオラ姐さんも受けたんだ。で、中見れる?シキ姐さん。
シキ:お待ちください・・・・・・・・・・・・・・・・どうやらパスワードが必要のようです。
アリス:あ〜、じゃ見れないかぁ
ソフィア:そうでもないぞ。シキ、このメモに見覚えはあるか?
シキ:はい、私が眠りにつく前に『博士』が書いたものです。
ソフィア:やっぱり。
アリス:ソフィア姐さんそのメモ書いた人知ってるの?
ソフィア:ああ、魔界宇宙のヴァルキリー研究第一人者エドワード・ファウスト博士だ。成る程、ファウスト博士なら永久動力を止めれらるかもしれないな。それにこの暗号メモはそのフォルダのパスワード。
アリス:その暗号解読出来る?
ソフィア:ファウスト博士は暗号作りのスペシャリストでもあるからなぁ。少々日数が要るがいいかい?
アリス:良いよ♪
ソフィア:そんじゃ任せとくれ♪
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