第91話無限錠
ゴルドラド遺跡の調査を進め、最深部に眠っていたのは1本の『鍵』だった・・・
調査開始から5時間後、魔界時間 10:00 ゴルドラド遺跡最深部
アリス:あったー!宝箱♪な・か・みは〜・・・え?鍵?
ソフィア:どれどれ〜・・・なぁるほどねぇ。コイツはバンクフルト大統領が欲しがるわけだ。まさか『無限錠』の鍵があるとは。
アリス:無限錠?
ソフィア:コイツも魔界宇宙創生時代の代物でね。かつて魔界宇宙創生時代にはバンクフルト合衆国を凌ぐ金融超大国があったんだよ。それこそバンクフルト合衆国が魔界宇宙第2位だったくらいさ。
アリス:バンクフルト合衆国を凌ぐ超大国⁉︎
ソフィア:その名も『金融超巨大大国ファンドルフ合衆国』当時の国力は100極。
アリス:極って兆の8段階上⁉︎
ソフィア:魔界宇宙創生時代はそういう国が沢山あったんだよ。
アリス:で、無限錠って?
ソフィア:ファンドルフ合衆国が金融超巨大大国となった理由は無限に保管出来る大金庫『無限金庫』があったからさ。無限錠とその鍵がないと開け閉め出来ない事から『魔界宇宙一安全な金庫』と呼ばれ、その強みとも言えるのさ。
アリス:でも、ここにあるのは『鍵』だけだよね?
ソフィア:そうなんだ。実は鍵同様に無限錠も未だ行方不明になっててね。残りの遺跡にあるのか或いはまだこの遺跡の手付かずの所があってそこにあるかなんだけどね。はてさて何処にあるのやら。
アリスの頭から落ちるソウルワーム
アリス:あ、タマちゃん!
タマ:キューーーー!
宝箱の後ろの台座に乗るタマ
タマ:キュ〜・・・・キュ?
台座が下がり隠し扉が開く
アリス:おー!タマちゃんお手柄♪
タマ:キュ〜♪
ソフィア:コイツは驚いた。何の台座かと思ったら『台座自体』が隠し扉のスイッチになってたとは。
アリス:あ!台座の下に数字が書いてある。
ソフィア:ふむふむ、ときにアリス。タマの体重はいくつだ?
アリス:タマちゃんの体重?10gだよ。
ソフィア:軽!
アリス:もしかして台座に必要な重さ?
ソフィア:ご名答。但し、キッカリ10gじゃないと駄目なんだ。1mg上でも下でも反応しない仕掛けの様だ。
アリス:て事はタマちゃんの体重ってピッタリ10gって事か。
タマ:キュ、キュ〜♪
アリス:あ!ここにも宝箱!中身は・・・ソフィア姐さん、これって無限錠?
ソフィア:ああ『当たり』だ!よし、そうなれば今のところは用は無い。全体の調査は追い追いやってくとして一旦帰ろう。無限錠と鍵を忘れるなよ。
アリス:は〜い!
タマ:キュ〜!
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