第90話ゴルドラド遺跡

 王国東方エリアにある4つの黄金塔の中央にある『ゴルドラド遺跡』そこを守る守人、外交大臣薫は元臣下と再会する事になる。


 魔界時間5:07 王国東方エリア ゴルドラド遺跡


 麗華:ふぁ〜・・・・眠い。


 アリス:麗華ちゃん何でまた来たの?てか保釈されたんだ。


 麗華:あったり前や!高い保釈金出した甲斐はあったで〜♪それに何でって、そらマッチョなお姉さんの気配がしたからやないの!


 アリス:そうなの?薫姐さん。


 薫:流石というか呆れたというか・・・まぁ、元軍人で元ボディービルダーではあったが。


 麗華:ほらみてみぃ!で、で?何処、何処?


 薫:ほら、あそこだ。


 遺跡の前で1人佇んみ薫達に会釈する女性


 麗華:うおーーーー!美しい!しかも逞しい筋肉♪マチルダはんとはまた違ったタイプの美マッチョや〜♡名前、名前は何ていうん?なぁ、なぁ!


 薫:元王国軍の将軍でキリカ・ジェラルドだ。


 麗華:キ・リ・カは〜ん♡その逞しい筋肉でウチをハグしておくれや・・・


 背後から襟を掴む風華


 風華:は〜い、そこまで〜♪


 麗華:ふ、風華はん!アンタどっから沸いてきたんや⁉︎


 風華:筋肉美女あるところに麗華あり、麗華あるところに風華ありですぞ♪と、いうわけで公然わいせつ罪とセクハラの現行犯で逮捕します♡


 麗華:あ〜ん、キリカは〜ん!


 薫:さて、阿保はほっといて、久しぶりだなキリカ。


 キリカ:お久しぶりです陛下!


 薫:私はもう女王ではない一介の閣僚だ。それに今はコイツがこの国の女王だ。


 アリス:ども、はじめましてキリカさん。アリス・シルフィードです。


 キリカ:元王国軍将軍キリカ・ジェラルドです。・・・成る程、陛下・・あいえ、薫様がお仕えする主君だけあってなかなかのお方とお見受け致します。お話は・・・この区域の開発の件ですか?


 アリス:最初はそのつもりだったよ。でも薫姐さんから遺跡の事を聞いて事情が変わったんだ。要件は2つ。1つは立ち退きに反対している先住民のまとめ役としてキリカ姐さんには『貴族』になってもらう事。


 薫:ちょっと待てアリス、初耳だぞ!


 アリス:薫姐さんだって遺跡の事黙ってたじゃん。


 薫:うぅ。


 キリカ:フフ♪それで?もう一つは?


 アリス:もう一つは遺跡の調査と最深部のお宝の保護。


 キリカ:バンクフルト合衆国対策と言ったところですか。


 アリス:流石!薫姐さんの元家臣♪


 薫:以前は6つの超大国と同格の国と同盟を結んでない状態だったからな。だが今回はあの時と勝手が違う。


 キリカ:という事は、ギャンブレット帝国との同盟が成ったのですか⁉︎


 アリス:ご名答〜♪


 キリカ:成る程、最深部の財宝が手元にある上にギャンブレット帝国が睨みを効かせれば対バンクフルト合衆国の準備が整うまでの時間稼ぎが出来るか。


 アリス:またまた大正解!


 キリカ:そういう事であれば謹んでお受け致します。それで、爵位は?男爵辺りですか?


 アリス:いんや、キリカ姐さんには『侯爵』をお願いしたいなぁって。


 キリカ:な!こ、侯爵⁉︎


 アリス:ここいらの先住民皆んなは『キリカさんが貴族になるんなら』って言うし。


 キリカ:だからって何故いきなり侯爵なのですか⁉︎


 アリス:だってぇ、キリカ姐さんを貴族にしたいって言う先住民の数とその居住範囲を見たら侯爵クラスじゃないとまとまんないんだもん。


 キリカ:・・・・そういう事であれば・・・。


 アリス:ありがと〜♪


 ソフィア:話は終わったかい?


 アリス:うん、Okだって♪


 ソフィア:それじゃあお前達、調査開始だよ!


 調査チーム:おーーー‼︎














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