第71話王国聖夜祭(前編)

 サイエント共和国との国土争奪戦争が終わり一区切りついたシルフィード王国。同時進行で進めていた王国聖夜祭が今宵行われる。各国から同盟国の魔王達、政界の政治家。そして、財界から朝唯コンツェルンに次ぐ大物が招待されていた・・・


 魔界時間18:00 王都アイリス アイリス国際空港


 ー空港管制塔ー


 オペレーターA:カントリア王国国王専用艦『キングファーム』並びにシャークハルト共和国大統領専用艦『シャークプレジデンテ』予定通り王国領空圏内入りを確認しました!


 オペレーターB:次いでギャンブレット帝国皇帝専用艦『トライギャンブレット』並びに拳聖帝国女帝専用艦『武帝』領空接近を確認!


 航空管制官:よし!そのまま誘導を続けろ。


 オペレーターA:朝唯コンツェルンの専用機も領空圏内に入りました。そこから『MOZU財団』の専用機も領空圏内入りを確認!


 同時刻シルフィード王国領空 MOZU財団専用機内


 秘書:前方に朝唯コンツェルンの専用機があるようですシャルロット・モズ総裁。


 シャルロット:ええ、その様ですわね♪この聖夜祭を機に女王へ直に新たな商談を持ちかける気ですわね。流石我がライバル。そうでなくては♡


 秘書;嬉しそうですね、総裁♪


 シャルロット:シエル・朝唯は私のライバルであり、親友。張り合いのある事してくれるから私も社員達も士気が高まるというものですわ♪


 秘書:間も無く到着ですね。


 シャルロット:ええ、会えるのが楽しみですわ♡


 魔界時間19:58 王国北方エリア 雪白温泉郷 雹楼河 中央中洲 天楼樅の木


 カントリア王:来たでブヒよ、アリス♪


 アリス:あ!ラクスさん♪


 シャークハルト大統領:クッ!先を越されたか!


 アリス:シリウスさんも長旅ご苦労様です♪


 エリカ:暫くぶりですね陛下♪


 アリス:エリカちゃん!


 エリカ:紹介します。こちらが・・・・


 黒髪の魔王:その必要はないぜ〜、なぁ?アリス♪


 アリス:皇子の時から相変わらずだね〜、エドワード・C・ギャンブレット。


 エドワード:その節はウチのエリカが世話になったな♪


 アリス:助けられたのはこっちだよエドワード。


 エドワード:まぁ、なんにせよ・・・げっ!


 シャルロット:何ですか?そのリアクション、久し振りに会っていきなりそれはないんじゃないのですか。エドワード皇帝陛下?


 アリス:えっと、貴女は確か・・・


 シャルロット:お初にお目にかかりますアリス女王陛下。私、MOZU財団総裁を務めるシャルロット・モズと申します。以後お見知り置きを♪


 アリス:貴女が新規参入するシャルロットさんですね♪


 シエル:あら、先を越されたわね♪


 シャルロット:シエル!久しぶりですわね♪


 シエル:貴女もこの国に来る事信じていたわ♡


 シャルロット:他の企業じゃ相手にならないと思いまして来ましたわ♪


 シエル:これでようやく本気が出せるわ♪


 シャルロット:お互い切磋琢磨しましょう♪


 ガッチリ握手を交わす2人


 紅玉:良いねぇ〜♪親友でありライバルでもあるこの友情のもと交わすやりとりって!


 アリス:紅玉!来てくれたの!


 紅玉:アリスからの招待断る方がどうかしてるよ♪


 アリス:ありがと〜!


 紅玉:それにひきかえ・・・・


 アリス:あっちは・・・・


 シャークハルト大統領:抜け駆けとは正々堂々の貴様らしからぬ行動だなカントリア!


 カントリア王:先に挨拶しただけブヒ〜♪貴様の場合はただの嫉妬でブヒ〜♪


 シャークハルト大統領:なんだとーーー!


 アリス:ああ〜、もぉ〜、2人共っておわ!


 クレア:お姉様〜、ご招待ありがとうございますぅ〜♡


 祐:お嬢、あんまりくっつくと背後の方々が・・・


 クレア:ん〜?


 鬼の形相で睨むヴィオラとアメリア


 クレア:にひひ〜♪


 更に恐ろしい殺気を放つ2人


 クレア:ヒッ!ゆ、祐〜。


 とっさに祐の後ろに隠れるクレア


 アリス:アハハ。おや?


 李潤:暫くぶりか。


 アリス:李潤さん!


 李潤:そこな2人、今宵は楽しい宴席。その様な物騒な闘気は無しにせぬか。出ないと妾が相手になるぞ?


 ヴィオラ&アメリア:も、申し訳ございません!


 アリス:おお〜!流石!拳聖帝国女帝李潤さん♪


 紅玉:こんな凄腕2人を一瞬で鎮めた!


 アリス:それはそうと、エドワードの奴シャルロットさんが苦手だったようだけど・・・エリカちゃん。アイツ何かあったの?


 エリカ:アッハハ、それはですね。シャルロットさんに皇帝陛下がギャンブルで完膚なきまでに敗北して、更に性格や見た目が苦手な亡きお母上にソックリだったからですよ。


 アリス:あ〜、それで♪


 カントリア王:こちらは料理の準備もあるし、未だ他の来賓も来ておらんし。皆でひとっ風呂行ってきたらどうでブヒ?


 一同:さんせ〜い♪


 中編に続く・・・

















  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る