第55話化学超大国からの来訪者
近く化学超大国サイエント共和国からの宣戦布告があるとの情報を得た化学大臣ソフィア。そんな中サイエント共和国から1人の旅行者がシルフィード王国に訪れた。
魔界時間11:00都内5つ星ホテル『アイリスロイヤルホテル』
フロント:2泊3日でご予約頂いたノク・ミランダ様ですね。
ノク:はい。
フロント:こちらがお部屋の鍵になります。お部屋は最上階ロイヤルスイートで間違いありませんね?
ノク:はい。
フロント:では係の者がお部屋までご案内します。
ホテル最上階ロイヤルスイート
ノク:ほえ〜・・・凄いなぁ。サイエンティストランクSになるとホテルのスイート以上が8割引になるんだもんなぁ♪
フロントから通信が入る
フロント:お客様、化学大臣ソフィア・クルーガー様がお越しになっておりますが。
ノク:え⁉︎シルフィード王国の化学大臣?
フロント:如何なさいますか?
ノク:お、お通しして下さい。
ソフィア:邪魔するよ♪
ノク:は、ははははじめまして!ノ、ノク・ミランダと申しましゅ・・・う〜噛んだ。
ソフィア:ハハ、そう緊張する事ぁはないよって、一国の大臣が来りゃ緊張するなって方が無理だな。
ノク:ど、どういったご用で?
ソフィア:アンタがサイエント共和国から来たって情報が入ったモンでね。アンタ、サイエント共和国大統領クレア・M・サイエントと親戚らしいじゃないか。
ノク:し、親戚って言ってもかなり遠縁の赤の他人に近い親戚ですよ!
ソフィア:ありゃ、そうなのかい?祐のヤツとんだガセ掴ませたもんだねぇ。ありゃあ後でキッチリ落とし前つけないとね。ところでアンタ、科学者らしいが、専門は何だい?
ノク:エネルギー工学です。
ソフィア:エネルギー工学が専門でノク・ミランダっていやぁ・・・あ!思い出した‼︎こないだの『月間サイエンスジャーナル』の一面を飾ったあのミランダ博士か!
ノク:よ、読んでたんですかぁ。お、お恥ずかしいですぅ。
ソフィア:アレは科学に携わるモンなら誰だって読んでるサ♪『次元エネルギーの円滑活用におけるD(ディメンジョン)ラインの開拓』ありゃあなかなか面白く興味深い内容だったからねぇ♪
ノク:有難うございます!
ソフィア:そういやぁ、アンタこの国には観光かい?
ノク:はい!次元エネルギーの論文が学界から高い評価を受けてサイエンティストランクSにランクアップ出来たので、今話題のシルフィード王国に行こうとこのホテルを予約してたんです!えっとぉ、それが何か?
ソフィア:あぁ、いや。それなら良いんだ。ま、ゆっくり楽しんどくれ♪
ノク:はい!
部屋を出るソフィア
ソフィア:・・・・・アズサかい?
アズサ:ハッ。
ソフィア:で、あの子はどうだい?
アズサ:彼女は全くの『白』です。
ソフィア:今や王国最強の特務隊『蜃気楼衆』の長が言うのなら問題ないだろ。
アズサ:信用出来る筋の情報ではサイエント大統領は無闇にスパイを送る様な真似はしないとの事で。
ソフィア:なら問題なしか・・・ま、念の為警戒は怠らない様にな。
アズサ:ハッ!
ノク:何だったんだろう?ま、良いか。さぁて、明日はどこ行こっかなぁ♪西方エリアのガーネットフォレストの紅葉も良いし、北方エリアの雪白(ゆきしら)温泉郷も良いし、あ〜!迷う〜♪
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