第25話その名はラクス・カントリア

 対カントリア戦へ向けて着々と進めるシルフィード王国そんな中遂にカントリア王がその姿をあらわす。


 魔界時間11:00王城謁見の間


 アリス:ふぃ〜、午前の謁見ようやく終わったよ〜。


 ヴィオラ:ご苦労様です陛下


 アナスタシア:お疲れ〜


 クラリス:ご苦労様ですわ♪


 アリス:ほ〜い、あんがと〜♪


 周りを見渡すクラリス


 アリス:?どったの?


 クラリス:今更ながらですけど、魔族の女性って皆んなそんなにスタイルいいのですか?


 アナスタシア:そう言われてみればそうね。スラリと高くて出るトコしっかり出て、引き締まるところは締まっているし、平均3サイズってどれ位なの?


 アリス:そだね〜、平均身長は180㎝〜190㎝でぇ。平均3サイズは上から90・56・90かなぁ〜。これでも普通だよねぇ


 ヴィオラ:そうですね、因みに私は189㎝の上から109・60・90です。そして陛下は179㎝の上から98・57・90です。


 アリス:何で知ってるのさ〜!


 赤面するからアリス


 ヴィオラ:陛下の側近くにお仕えするのです。当然なのでは?


 ???:盛り上がっているところ申し訳ないでブヒ。そろそろ良いブヒか?


 中央の液晶モニターに映るオーク族


 ヴィオラ:貴方はカントリア王!


 カントリア王:如何にも、儂はカントリア王国国王、ラクス・カントリア18世でブヒ。お初にお目にかかるブヒ。シルフィード王国の諸君♪


 ???:陛下、アップは皆様の心臓に良くないかと。


 カントリア王:シルビア、いくらなんでもそこまで寄ってないでブヒよ。


 シルビア:申し遅れました。ラクス・カントリア18世が王妃シルビア・カントリアと申します。以後お見知りおきを。


 アリス:なんかヴィオラがもう1人いるみたい。


 ヴィオラ:私はあんな感じではないかと。


 カントリア王:まぁ、元魔王秘書だからこんな感じなんでブヒ。


 薫:カントリア陛下、此度の謁見、『宣戦布告』の件ですか?


 カントリア王:うむ、貴国には微塵も恨みは無いでブヒが、カイザークラーケンの生息する海域『帝王の寝所』がある以上放っては置けないでブヒ。その代わり、貴国が勝てば生ける水晶『クリスタルマグロ』の海域とその漁獲権を進呈するブヒ。


 薫:お言葉ですが、我が国も貴国の『帝王の寝所』の一部を貰い受ける権利があるかと。


 カントリア王:儂は『親切』で言ってるブヒ。カイザークラーケンを狩るにはリヴァイアサン級戦艦100隻とビスマルク級潜水艦500隻の艦隊が必要ブヒ。貴国にそんな戦力あるでブヒか?無ければ彼奴は只の生ける災害でしかないでブヒ。


 アリス:判りました。我が国は貴国の提案を真摯に受け、貴国の宣戦布告をお受け致します。


 アナスタシア:ちょ、アリス⁉︎


 アリス:カントリア王の言う通りだよ、シャークハルトさんから何隻か戦艦造っもらったけど、ウチが所有する艦船はワイバーン級戦艦だから簡単にやられるよ。


 アナスタシア:確かに、カントリア王の言う事は理にかなってるってわけね。


 カントリア王:理解していただけたようブヒね。


 アリス:はい。


 カントリア王:ではこの戦、楽しみにしているブヒよ♪


 アリス:お互い良い戦にしましょう♪


 カントリア王:焦らず、じっくり準備してから知らせるブヒ。それに合わせて開戦するブヒから。


 アリス:お気遣いありがとうございますカントリア殿。


 カントリア王:では失礼するブヒ♪


 回線を切るカントリア王


 ヴィオラ:いよいよですね。


 アリス:うん!


 謁見の間に慌てて入る衛兵


 衛兵:申し上げます!


 アリス:どったの?


 衛兵:東方エリア 富城(ふじょう)山山頂にワームホール発生!中から人間の女性が現れたとの山岳警備隊からの報告がありました‼︎









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