第24話万能姫アナスタシア
海上貿易が進む中、人界グラスト王国勇者改めグラスト王国王女アナスタシアの意外な一面を垣間見る出来事があった・・・
魔界時間14:00 王城 休憩フロア
アナスタシア:『シルフィード王国、シャークハルト共和国と同盟を結ぶ。カントリア戦対策か?』ねぇ〜。
アリス:ねぇ、気になったんだけど。アナちゃんって魔界の設備とか何気に使いこなせてるよね。
麗華:そうどすなぁ。中世位の文明レベルの世界から来た割にはお決まりの『鉄の馬が走ってる⁉︎』とか、『鉄の塊が空飛んでいる⁉︎』とか騒がれへんしなぁ。
クラリス:まぁ、アナスタシア様は幼い頃から何でも器用にこなしますし、初めて見るものも少しコツを掴んだだけで熟練並みの腕前を見せますわね。
アリス:アナちゃんって結構天才だったりする?
アナスタシア:こんなのチョット説明書とか読んだら大抵なんとかなるでしょ?
麗華:そらアンタだけや。
シオン:・・・・・・・・・・・
クラリス:え?『この前なんてバイクを初めて見たのに1日で乗りこなしてた』ですって。
アリス:流石に相当な天才でも1日はかなり難しいよ。
アナスタシア:そお?馬に乗る要領でやれば簡単じゃない。
ソフィア:そういや、先月ウチの研究所の端末1時間でモノにしてたねぇ〜。アレには流石のアタシも驚いたよ。
アリス:アナちゃん・・・ホントに人間?
クラリス:私も時々そう思う事がありますわ。
アナスタシア:なによぉ、皆んなしてぇ
ソフィア:私ぁ、個人的に学術的に興味があるねぇ〜♪一度検査させてくれないかい?
アナスタシア:べ、べつに良いけど・・・
ソフィア:女の脳ってのは天族然り、我々魔族然り、人間然り一度に別の作業が出来る様になってるもんサ。お姫さんの場合はそれが物凄く発達しているかもしれないねぇ。
麗華:アナスタシアはんみたいな人の事を『完璧超人』っていうんよねぇ
シオン:・・・・・・・・・
クラリス:え?若しくは『チート女』ですって?
アナスタシア:ク〜ラ〜リ〜ス〜?
クラリス:わ、私じゃあありませんわ!シオンさんがそう言ってるんですわ。
ソフィア:ほ〜んと、『あの女』が欲しがりそうな子だよ。
アリス:『あの女』?
ソフィア:いんや、何でもない。どの道『いずれ対峙する事になる』からね。
アリス:?
静香:お〜い。そろそろ休憩終わりよ〜って、何の話?
アリス:何でもな〜い。さ、皆んな、午後のお仕事張り切っていこー!
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