第2章発展する国家

第21話迫りくる南の脅威

 周囲を6つの超大国に囲まれるシルフィード王国。グローバリア公国を退けた上公国の領土を勝ち取り、しばしの平穏を得たこの国に新たな脅威が動き出す。


 魔界時間11:00 王城 休憩フロア


 ニュースキャスター:長年カイザークラーケンの漁獲権を巡って争った農林水産超大国『カントリア王国』と造船水産超大国『シャークハルト共和国』が北方海域を領有するシルフィード王国侵攻権をかけて争い、見事カントリア王国が勝ち取り近日中にシルフィード王国へ宣戦布告する模様です。次のニュースです・・・


 アリス:次はカントリア王国かぁ。ここも強そうだ〜。


 クラリス:カリンさんも言ってましたわね。侵攻権を争ってるって。


 アナスタシア:カントリア王国ってどんな国?


 ヴィオラ:カントリア王国は農林水産業で魔界宇宙最強の地位にある超大国で、国王を含め国民は皆オーク族。国王の種族はオークキングとあります。3つの海域の交わる中心海域海底1億mには更にそこから3億mの深い海域があり、その海域の事を『帝王の寝所』と呼ばれ、そこがカイザークラーケンの巣となっているようです。


 アナスタシア:流石は6大魔王の一角のNo.2を誇る国、一筋縄じゃいかないわね。


 クラリス:そういえば、アナスタシア様から聞いたのですが、グローバリア公国は歴史上の人物を移住させてたって言ってましたわね。どうやって過去から連れて来たんですの?


 アリス:魔界は時を超える技術があるんだ、ただ、特別な資格が必要で、国が時を超える資格を得るためには超大国クラスの国家ランクが必要なんだ。


 アナスタシア:それで生年月日がバラバラだったんだ。


 クラリス:超大国になるにはどれくらいの国力が要るんですの?


 ヴィオラ:『最低』でも10兆は必要です。


 アナスタシア&クラリス:じゅ、10兆・・・


 ヴィオラ:先ずは今のうちに足場を固めておかないと。


 クラリス:では今度は我がシールズ帝国でも探して見ますわ♪


 アリス:ありがと〜、助かるよ〜♡


 ヴィオラ:では個々に励みましょう。


 アリス:それ私のセリフだよヴィオラちゃ〜ん。












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