第19話その国男子禁制?

 西方エリアにて秋の珍味を堪能した一行、アナスタシアはとある疑問抱く


 魔界時間14:00 シルフィード王国首都 グラスト王国大使館


 アナスタシア:う〜ん・・・・


 大使館職員:どうされました?


 アナスタシア:私だけかなぁ?この国に来て1カ月、この国で『男性』を見てない気がするんだけど。この国って男子禁制ってわけじゃあ・・・ないよね?


 大使館職員:えぇ、別に男子禁制ってわけではないんですが。どうもこの国自然と女性が集まる様で。私も一時期気になって内務省協力のもと調べてみたのですが、この国は女性90%、男性10%だそうで。


 アナスタシア:な、何でそんな多いの⁉︎


 大使館職員:どうやら魔族は女性同士でも子を授かる事が出来るそうで、そのため女性だけの国があるのは魔界ではそう珍しくないそうです。


 アナスタシア:じゃあ男性のみの国っていうのもあるの?


 大使館:それがどうも女性のみの国はあっても男性のみの国はどこにもないそうです。


 アナスタシア:な、何で?


 大使館職員:身体の構造上のものらしいです。詳しくは知りませんが。


 アナスタシア:そ、そんなものなんだ。


 大使館職員:原住民だけでなく、移住者も自然と女性が集まるようですよ。移住者の大半の目当てが雹堂大臣目当てだとか。


 アナスタシア:あ〜、武人モードの静香さんカッコイイからなぁ〜。同性にモテそうだもん。普段は普通のお姉さんだけど。


 大使館職員:そのギャップに惹かれるみたいですね。


 アナスタシア:麗華さんは凄く美人だけど・・・外面が良いだけの残念な美人だし。


 大使館職員:まぁ、本性知らなければモテますよね。


 アナスタシア:考えてみればこの国やたら美人が多いよね。


 大使館職員:姫様も祖国では相当モテてましたけど、この国だと一般人に見えますよ。


 アナスタシア:私も正直そう思う。


 大使館職員:姫様それは?


 アナスタシア:あぁ、コレ?この国の西方エリアで1000年に一度実る『大王栗』で作ったケーキよ。もう一個あるけど、食べる?


 大使館職員:頂きます♪・・・・あ、美味!


 アナスタシア:でしょ♪


 大使館使用人:アナスタシア様、そろそろお時間です。


 アナスタシア:あ、じゃ行ってくる。


 大使館職員:いってらっしゃいませ姫様。


 大使館使用人:お気をつけて。



 魔界時間15:30 リムジン車内


 アナスタシア:うわぁ〜、こうしてみるとホント女性同士のカップルばっかりだ。で、この後の予定は?


 秘書:はい、この後旭野外交相との会食。その後空港で東エリアへ行きイーステッド公爵領で一泊の後視察。16:00首都到着後グラスト王国宰相と会談となっております。


 アナスタシア:騎士団にいた時よりハードだ。


 秘書:間も無くレストラン到着です。


 アナスタシア:さぁ!気合い入れていくわよ‼︎








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