魔王少女物語

第17話4大貴族

　主なき未開の大地。そこは国土争奪戦争で敗れ去ったか或いは文字通り手付かずであったりする地。そういう手付かずの地は法により貴族が統治している。ここシルフィード王国も例外ではない。

　魔界時間10:00 王城 大会議場

　アリス:皆んな遠いところからわざわざありがとね♪私とは前々から会ってるから面識あるけど、ここにいる閣僚達とは初顔合わせだよね。

　ロゼッタ公:では私から。初めまして閣僚の皆様、私は王国の北方エリアを統治するロゼッタ・M・ノーステリア公爵ですわ。種族はアイスデーモン。以後お見知り置きを♡

　沙織公:私は王国の東方エリアを統治する沙織・イーステッド公爵だ。種族はカマイタチだ。

　ミリア公:ウチは王国の西方エリアを統治するミリア・ウエスティン公爵。種族はソロモン72柱の一角序列第９位のパイモンや！因みに魔王界西の超大国のパイモン国王はウチの叔父さんやで〜♪

　カリン公:わ、私はお、王国の南方エリアを統治する、カ、カリン・サウスバーグ公爵ですぅ。種族はセイレーン。よ、宜しくおねぎゃ・・・あうぅ〜、噛んだ〜。

　アリス:以上がこの国を四方に分けて統治している4大貴族。通称『4公爵』だよ♪

　シオン:・・・・・・・・・・・

　アリス:え？『この4人でこれから地方を我々と連携してこの国を治めていくんだな』って？そだよ〜。

　沙織公:ふむ、閣僚の方々は女王陛下を含めかなりの武人が揃っておいでで。これは是非手合わせしたいものだ♪

　静香:イーステッド公の流派はカマイタチ族最強の剣の流派『辻風刃風流(つじかぜじんぷうりゅう)』とお見受けするが如何か？

　沙織公:フッ、流石は名高き『氷の剣聖』雹堂殿。その通りです！

　ロゼッタ公:あら？何処かで見た顔がいる様ですが・・・・⁉︎そ、そこのお方はまさか！

　妲己:其方の考えている通りだ。

　4公爵:⁉︎

　妲己:今は隠居の身、ここには『相談役』という形ででこの城で世話になる事にした。倅には内密にな♪

　ミリア:それによ〜見たら他のモンも色んな業界でよく見かける有名人ばっかりやー！

　カリン公:そ、そろそろ各地方の都市開発計画を進めてもい、良いですか？女王様。

　アリス:そだね。そろそろ他の建設会社も呼び込まないと風祭建設一社だけじゃ追いつかないね。

　シオン:・・・・・・・・・・・・・・

　アリス:え？『資材はこちらで提供する形で値引きすれば安くで請け負ってくれる筈だ』って？そだね♪風祭建設の時もそれで建設費用を半額で受けてくれたしね。

　ヴィオラ:各地の資源採掘設備も充実させる必要がありますね。

　アリス:そだね。