第5話はんなり敏腕貧乏神
王城周辺は未だ街並みらしき建造物が無く、シルフィード王国は首都機能整備が急務とされていた・・・
魔界時間11:09 王城内大会議室
シオン:・・・・・・・・
アリス:うん、そうだねぇ〜、国家運営するにも先ずこの首都をどうにかしないとねぇ〜。
シオン:・・・・・・・・
シオンのアホ毛がしおれる
アリス:そだね〜、各地の産業を支える『企業』の誘致にそれを取り纏める行政機関の設立。静香ちゃんの『科学大臣』も大事だけど、その前に『財政大臣』が先かぁ〜。
シオン:・・・・・・・・・・・
シオンのアホ毛が外を指す
アリス:え?物凄い邪神の気配を感じるって?
静香:確かに、これは『貧乏神』の気配ね。
ヴィオラ:城下へ行ってみましょう。
魔界時間:12:15 城下町
アリス:改めて見るとなぁ〜んもないね。
シオン:・・・・・・・
シオンのアホ毛がしおれる
静香:居た!
アリス:どこどこ?
シオンのアホ毛が静香の見る方を指す
アリス:あ!ホントだ‼︎
そこに佇む青髪の女性
アリス:おねぇさんソコで何してんの?
青髪の女性:アンタさんこの国の人?
アリス:うん!この国の女王様やってま〜す♪
青髪の女性:ほな聞きますが、アンタさんはこの国に必要な事は何だと思います?
アリス:物とお金の流れをスムーズにする事かな。物とお金って、身体で言ったら血液と同じだからね、物とお金の流れが悪いと国も生きていけないもんね。
青髪の女性:へぇ〜、閣僚人事からくるかと思たらなかなかどうしてオモロイ事言いはりますなぁ。確かに、閣僚を揃えてから金と物流の事始めても遅い。ここはもう一つ・・・・
アリス:?
青髪の女性:ほなもう一つ、今のアンタさんに必要な人材は『科学』と『財政』どっちどす?
アリス:勿論、『財政』だよ〜。首都機能をどうにかしないといけないし、その為には国の経済を支えてくれる『財政省』が絶対必要だからね!
青髪の女性:フフ♪
アリス:?
青髪の女性:アンタさんはホンマオモロイ子ぉどすなぁ〜、合格どす。アンタさんの国の『財政大臣』になりますえ。
アリス:ありがと〜!私アリス・シルフィード!
麗華:ウチは
ヴィオラ:貧乏神で鈴峰 麗華ってまさか!
麗華:おやおやぁ〜、其方さんはウチの事知ってはるんやなぁ〜♪
アリス:ヴィオラさんこの人知ってるの?
ヴィオラ:魔界宇宙の財界で知らない者はいない。経営コンサルタント魔界宇宙ランキングで常にトップ5にいる有名人です。魔王界各国が財政大臣に欲しいと取り合いがある程で、その全てを断ってきているとか。
アリス:そなの?
麗華:だって、どの国も『完成された国』ばかりでオモロないし。それに、ウチはアンタさんには『個人的』に興味湧いてしもてなぁ〜♡
ヴィオラ&静香:な⁉︎
麗華:ほなアリスはん、あっちで具体的な話しまひょ。勿論『2人っきりで』♡
妖艶で不敵な笑みを浮かべる麗華
ヴィオラ:私も女王秘書官として話に加わる『権利』があります!
静香:そうね、都市開発に関して『治安』に関するものもあるだろうしね。
シオン:・・・・・・・・・・・・・
麗華:え?『内務大臣は特にその話に加わるのは道理だろう?』って?
静香:麗華、アンタシオンが言ってる事分かるの?
麗華:分かりますえ〜。そないなモン、コツ掴めば簡単どす。
アリス:ねぇ〜♪
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