第3話軍務大臣 静香
雪ヶ岳山脈、そこは6大魔王の一角『司法超大国ザルダジア連邦』ゼシカ・ザルダジア大統領の統治する魔王界北エリアとの国境にあたる巨大な山脈。そこは兎に角寒い。その平均気温はマイナス1000万℃になる。
アリス:うぅ〜・・・・さ、さむ〜い・・・へくちっ!
ヴィオラ:陛下それくしゃみですか?
アリス:ズビーーーーーッ!マイナス1000万℃に耐えられる防寒コート着てても寒いよ〜
ヴィオラ:確かに。流石は6大魔王の一角ザルダジア様。
アリス:えーーー!コレ1人の魔王が起こしてるの〜⁉︎
ヴィオラ:えぇ、元々ザルダジア様は氷の邪神で、そこに魔王の力が加わり結果魔王界北エリアを雪と氷の大地に変えたのです。
アリス:ひえ〜、1番怒らせちゃいけない人だ〜。
ヴィオラ:それより陛下、此処へはどうして来られたので?
アリス:此処はねぇ〜、鉱物資源超大国『フローズンダスト連邦』と隣り合わせになってるでしょ?どんな鉱脈が眠ってるのかなぁ〜って思って。
ヴィオラ:それなら現地の方に調査を依頼すれば良いのでは?
アリス:実はそれだけじゃないんだよね〜♪
ヴィオラ:と、申しますと?
アリス:中央政府軍務省諜報局のグランツさんの話じゃ、元軍務省の陸軍将軍がこの雪ヶ岳山脈に修行に来てるんだって。
ヴィオラ:陛下、今サラッと凄い名前が出たような気がしますが。もしやその元将軍を閣僚にスカウトするおつもりで?
アリス:あったりー‼︎
ヴィオラ:最近辞めた中央政府軍務省の陸軍将軍といえば、雹堂 静香(ひょうどう しずか)文武両道で氷の剣聖として名高い雪女族の女将軍。
アリス:此処って修行にうってつけって本人言ってたよ。
ヴィオラ:まさかとは思いますが、雹堂元将軍とも?
アリス:そだよ、友達だよ♪
ヴィオラ:貴女の交友関係は底が見えませんね。
アリス:いや〜、それほどでもないよ〜。
照れるアリス
ヴィオラ:ん?
アリス:およ?
地響きと共に巨大な氷の塊が落下してく
ヴィオラ:あ、危ない‼︎
アリスの前に立ち構えと共に呼吸を整えるヴィオラ、そこに颯爽と現れる和装の女剣士
和装の剣士:セイ!
真っ二つに割れる巨大な氷塊
アリス:おお〜!
和装の女剣士:・・・・・怪我はないか?アリス。
アリス:うん、ありがとね静香ちゃん♪
ヴィオラ:彼女が魔界軍元帥と同格の剣の腕前を持つ『氷の剣聖』そしてまたの通り名を『氷の知将』
静香:私を探していたそうだな。そろそろ来てくれる頃だと思っていたぞ。
アリス:さっすが静香ちゃん!じゃあ来た理由も察してるよね?
静香:お前には返しきれない程の恩がある、断る理由がどこにある?
アリス:ありがと〜静香ちゃん♡
静香:うむ。ところで、閣僚は今何人いるのだ?
アリス:未だ静香ちゃん1人だよ。
静香:そうか、なら1人科学大臣に相応しい者に心当たりがある。
アリス:ホント!
静香:こっちは任せてもらおう。アリスは『内務大臣』となる人材を探せ、国の内情を把握できる者がせめてあと1人は欲しい。
アリス:了解でっす!
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