第2話その国の名は・・・
彼女達が建国を始めて1週間、再び動きがあった様です・・・
魔界時間 19:09 王城 女王執務室
アリス:この国ってかなり広いんだなぁ〜。こんな広大な国土で1万人しかいないのはどうかと思うけど。例えたら人界のアメリカ大陸に10人しかいない様なものだもんなぁ〜
執務室のモニターに映るヴィオラ
ヴィオラ:陛下、お話があります。
アリス:な、何かなぁ?
ヴィオラさんって基本無表情だから怒ってるのかそうでないのか分かりづらいよ〜
ヴィオラ:中央政府よりこの国の名前の届け出がないと通知がきておりますが?この通知によると、期限は明日となっております。
アリス:あ〜、うん。国って『国民あっての国』だから自分一人じゃ決めちゃ駄目だと思ったから、皆んなの意見を待ってるんだよ。
ヴィオラ:『皆んな』って、この城には私達2人しかいませんが?
アリス:皆んなは皆んなだよ〜。この国に住んでる皆んな♪
ヴィオラ:な⁉︎まさか陛下、この1週間でこの広大な国土全て巡って国民全員に聞いて回ったのですか?
アリス:うん、ロバートさんと友達だからお願いして各集落に設置してもらったんだ〜♪
ヴィオラ:ロバート⁉︎もしかしてヘルトランスポート社社長のロバート・オリジンですか?
アリス:うん!そのロバートさん♪
ヴィオラ:一体どういう経緯で・・・んっんー!まぁ良いでしょう。ですが、そういう事は私に言ってくだされば。
アリス:ヴィオラさんはやる事いっぱいあるでしょう?2人しかいないんだから、私も何かやらなきゃ駄目だよ。それに、何でもかんでも任せっぱなしじゃいい女王様にはなれないし・・・ね♪
ヴィオラ:陛下・・・どうやら私は貴女の事を過小評価していた様です。貴女は私の思っているより遥かに国の頂点に立つに相応しい方と感銘を受けました!その上で進言いたします。
アリス:ん〜?
ヴィオラ:この国の名は『シルフィード王国』にしましょう!
アリス:えーーーーー⁉︎は、恥ずかしいよ〜。
赤面するアリス
これは私だけに限った事ではないようですよ♪
優しい笑みを浮かべてモニターに掲示板のアンケート結果を見せるヴィオラ
ヴィオラ:国民全員がこの国名にしたいと言っています。これは貴女を『受け入れ慕っている』証拠。いわば国民の『総意』です。
アリス:うぅ、皆んながそういうなら・・・
ヴィオラ:決まりですね?
アリス:うん、今日からこの国の名前は『シルフィード王国』で申請お願い。
ヴィオラ:畏まりました女王陛下♡
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます