8―10
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あれから、5日以上が経過した――。
あの後、『
その結果、レイコに連なる使い魔は、以下のようになった。
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■レイコ
●イリーナ
◆アザミ
・ヨウコ
・ハルカ
・トモコ
・ルリコ
・ノリコ
・ヒトミ
◆マドカ
・マキ
・ナツメ
・サオリ
・アキ
・ナツミ
◆サカモト・ユリ
●カオリ
◆イズミ
・ミスズ
・サヤカ
・トモエ
◆タカコ
・サキ
・キョウコ
◆エリ
●サユリ
◆サクラコ
・ケイコ
・ランコ
・メグミ
・ユミ
・ヨシコ
・ミキコ
・ナナコ
◆ユリ
・エミ
・エリコ
・アカリ
・ナオコ
・リノ
・アミ
・ミホ
◆ミドリ
●ミナ
◆アヤメ
・チエコ
・マユミ
・アヤカ
◆ユキ
・リセ
・ミカ
・アンズ
◆アキコ
●アズサ
◆ショウコ
・ミチコ
・サツキ
・ミワコ
・ヤスコ
◆スミレ
・サトコ
・アオイ
・リエ
◆マミ
●ユウコ
●スズカ
●カナコ
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総勢67名だ。
そして、翌日には『春夢亭』に
『春夢亭』の娼婦は、41人だった。その者たちもすぐに使い魔にした。
念のため、『夢魔の館』で働くかの意志を確認してみたが、全員が喜んで働きたいという意志を見せた。
ただ、だんだんと僕のほうは娼婦たちに対しておざなりになっていると思う。
以前は、どうしてうちの娼婦になりたいのか? 本当に後悔しないのか? などと心配して聞いていたのだが、『夢魔の館』の娼婦が増えるに従い、娼婦希望者の事情などをいちいち気にしなくなっている。
慣れたのか、薄情になったのか、何度聞いても似たような回答だから無駄に感じるようになったのか、自分でもよく分からない。一つは、娼婦が増えすぎて面倒臭くなってきたというのはあるだろう。娼婦の管理はレイコに任せておけばいいと、丸投げ状態だった。
それはともかく、『春夢亭』の娼婦たちを加えると娼婦の数は100人を超えるので、『夢魔の館』のローテーションはかなり楽になったのではないかと思う。
3日目が過ぎた頃に、東日本を調査して
【マップ】を確認してみると、地続きのところは全て制覇されているようだった。
続けて、津軽海峡を越えて北海道を調査するよう指示を出しておいた。
フェリスとルート・ドライアードには、連日トロール討伐に行ってもらった。
それにより、5日連続でトロール約4千体の経験値とお金が入った。
しかし、僕には強くなったという実感が全くない。
「頭の中でファンファーレでも鳴れば分かりやすいんだけどな……」
「ご主人様……?」
マットの上でピッタリと僕に寄り添っていたフェリアが僕の独り言に反応した。
彼女は、最近では僕の貞操をガードするガーディアンでもある。
娼婦たちの中には、隙あらばと僕の貞操を狙っていくる輩がいるので、そういった不埒な者たちを撃退してくれるのだ。
と言っても、つまみ出して順番を後回しにするだけだなのだが、それが意外と効くようで、それを見た他の者は真似をしなくなる。
「……ごめん、こっちの話」
「何か問題があるのでしたら、ご相談ください」
「いや、最近、強くなっているという実感がないからさ……」
「装備で確認すればよろしいのではありませんか?」
「まぁ、そうなんだけどね。その方法では、筋力しか測れないけど、他のステータスも同じように伸びていると考えられるからね」
――ただ、そういう意味では無いんだよなぁ……。
強くなったという実感は、今まで勝てなかった相手に勝てるようになったときや、今まで使えなかった魔法や技が使えるようになったときに得られるものではないだろうか。
装備できなかったものが装備できるようになるというもの実感ではあるが、ちょっと弱い気がする。
『所持金』
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所持金 …………… 62336872.20ゴールド
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所持金が6233万ゴールドになっていた。
フェリアが言ったように装備を作成してみよう。
【工房】→『装備作成』
『アダマンタイトの打刀+100』のレシピから改造して、『アダマンタイトの打刀+1000』を作成した。念のため『アダマンタイトの打刀+500』も作成しておく。
『アダマンタイトの打刀+1000』を装備しようとすると『装備できません』というメッセージが表示された。
さすがに1003個のアダマンタイト鋼を使った武器を装備するのは無理だったようだ。
仮にアダマンタイト鋼の重さが1個で1キログラムだとしたら、1トンを超える重さになる。刻印を刻んだ体でも流石に武器として振り回すのは難しいだろう。持ち上げるだけなら可能かもしれないが。
次に『アダマンタイトの打刀+500』を装備してみると、こちらは装備できた。
以前は、『アダマンタイトの打刀+100』も装備できなかったことを思えば、僕自身も成長していることが分かった。
ついでに弓を作ってみよう。
フェリアの持つ『ミスリルの弓+5』を参考に『アダマンタイトの弓+500』を作成した。
弓は、多くの素材を使うことで矢の威力を増すことができるようだ。おそらく、材質によっても威力が変化するものと思われる。
矢は、『アダマンタイトの矢+100』を8本作った。
作ってみて分かったのだが、矢というのは矢筒とセットになっていた。矢筒に何本の矢を入れるか、矢はどんなものかを決めるのだ。『アダマンタイトの矢+100』は、アダマンタイト鋼を101個使って作る非常に重い矢だ。それが8本入った矢筒で1セットとした。
また、矢は使い捨てではなく、装備し直すことで回収することが可能だ。
ついでに『竜革の胸当て+100』と『竜革のシャツ+10』を作成した。弓を使うときには革装備のほうがイメージが合うと思ったからだ。
そして、僕の装備は、以下のようになった――。
『装備1』
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武器:アダマンタイトの打刀+500
額:グレート・ヘルムのサークレット
鎧:アダマンタイトの胸当て+10
鎧下:アダマンタイトの鎖帷子+10
脚:竜革のズボン+10
篭手:アダマンタイトの篭手+10
足:竜革のブーツ+10
背中:竜革のマント+10
下着:魔布のトランクス+10
左手薬指:回復の指輪+10
右手人差し指:マップの指輪
右手薬指:スケールの指輪
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『装備2』
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武器:アダマンタイトの打刀+500
額:グレート・ヘルムのサークレット
服:魔布のローブ+100
脚:魔布のスラックス+10
腕輪:アダマンタイトの腕輪+10
足:竜革のブーツ+10
背中:魔布の隠密クローク+10
下着:魔布のトランクス+10
左手人差し指:グレート・ピットの指輪
左手中指:ストーンフロアの指輪
左手薬指:回復の指輪+10
右手人差し指:マップの指輪
右手中指:フラット・エクスプロージョンの指輪
右手薬指:スケールの指輪
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『装備3』
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右手武器:アダマンタイトの打刀+500
左手盾:アダマンタイトのヒーターシールド+3
額:グレート・ヘルムのサークレット
鎧:アダマンタイトの胸当て+10
鎧下:アダマンタイトの鎖帷子+10
脚:竜革のズボン+10
篭手:アダマンタイトの篭手+10
足:竜革のブーツ+10
背中:竜革のマント+10
下着:魔布のトランクス+10
左手薬指:回復の指輪+10
右手人差し指:マップの指輪
右手薬指:スケールの指輪
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『装備4』
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武器:アダマンタイトの弓+500
矢筒:アダマンタイトの矢+100 ×8
額:グレート・ヘルムのサークレット
鎧:竜革の胸当て+100
鎧下:竜革のシャツ+10
脚:竜革のズボン+10
腕輪:アダマンタイトの腕輪+10
足:竜革のブーツ+10
背中:竜革のマント+10
下着:魔布のトランクス+10
左手中指:ストーンフロアの指輪
左手薬指:回復の指輪+10
右手人差し指:マップの指輪
右手中指:フラット・エクスプロージョンの指輪
右手薬指:スケールの指輪
―――――――――――――――――――――――――――――
フェリアには、僕が使っていた『アダマンタイトの打刀+100』をお下がりで装備させた。
それまで使っていた『アダマンタイトの打刀+50』は、回収しておく。分解不可ではないので、分解することも可能だが、今のところ必要ないのでそのまま装備として持っておくことにした。
『フェリアの装備1』
―――――――――――――――――――――――――――――
武器:アダマンタイトの打刀+100
額:グレート・ヘルムのサークレット
鎧:ミスリルの胸当て+5
鎧下:魔布のボディスーツ+5
腰:魔布のスカート+5
篭手:竜革の篭手+5
脚:魔布のニーソックス+5
足:竜革のブーツ+5
背中:竜革のマント+5
下着:魔布の黒ブラジャー
下着:魔布の黒Tバックパンティー
指輪:回復の指輪
―――――――――――――――――――――――――――――
『フェリアの装備3』
―――――――――――――――――――――――――――――
武器:アダマンタイトの打刀+100
額:グレート・ヘルムのサークレット
鎧:竜革の胸当て+5
鎧下:魔布のボディスーツ+5
腰:魔布のミニスカート+5
篭手:竜革の篭手+5
脚:魔布のニーソックス+5
足:竜革のブーツ+5
下着:魔布の黒ブラジャー
下着:魔布の黒Tバックパンティー
指輪:回復の指輪
―――――――――――――――――――――――――――――
装備の変更を終えた僕は、早速、弓を試してみたくなった。
「フェリス、そろそろトロール達は復活した頃かな?」
隣に寝ていたフェリスに質問をする。
ここ数日は、フェリスが率いるエルフの部隊にトロール討伐を行わせていたのだ。
「んぁ……もう少しかかると思いますわ……」
「じゃあ、復活した頃に教えて」
「分かりましたわ」
それまで、湯船に浸かって休もうか……。
「
ユウコが抱きついてきた。
「ユウコさん、あれからどうなりました?」
「んっ? ヤマモト家の話かぇ?」
「ええ」
「『組合』から『エドの街』の
「その通達というのは?」
「ジロウ殺しや主殿が暗殺部隊に襲われた件により、危険分子としてヤマモト家を商家として認めないというようなことを通達したのじゃろう」
「それを受け取った商家は、ヤマモト家と取引を中止するということですか?」
「その通りじゃ」
「商家というのは、『組合』の許可制なのですか?」
「そういうわけではないがのぅ。『組合』に睨まれたら商売を続けるのは難しいじゃろうな」
「なるほど……」
「それにヤマモト家の者を呼び出して、清算させておるところじゃ」
「具体的には、どういったことをしているのですか?」
「例えば、娼館は主殿に譲渡されたが、その他の財産を他の商家に競売させたり、従業員の転職先を決めたりじゃな」
「それを聞いて安心しました」
従業員の転職の世話まで『組合』がしてくれるというのは意外だった。
全てが自己責任な社会だと思っていたからだ。
政府による社会保障がない代わりにそういったケアはしっかりしているのかもしれない。
「そういえば、ユウコさんに聞きたかったのですが、【大刻印】を刻んだ人間は体毛が無くなりますが、どうしてですか?」
「ふむ。理由は知らぬが髪の毛や眉毛、睫毛、
「髭も消えるのでは?」
「いや、無精髭のような本人の意に沿わないものはともかく、本人が望んで伸ばしているような髭については刻印を刻んだ後も髪の毛と同様に残るぞぇ」
「そうだったんですか……」
「『エドの街』では、髭を伸ばす習慣があまりないからのぅ。
髭面の冒険者を見たことがなかったので、髭も消え去るのかと思っていたが、本人が望んでいる場合には消えないようだ。
もしかすると、腋毛や陰毛なども本人が強く残したいと願えば残るのだろうか?
「腋毛や陰毛も本人が強く望めば残るのでしょうか?」
「ふむ。その可能性はあるのぅ」
フェリスが身体を起こした。
「ご主人サマ、時間ですわ」
「了解」
僕も身体を起こして、【フライ】で飛行して湯船に移動する。
そして、湯船に降り立ち腰を下ろした――。
―――――――――――――――――――――――――――――
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