うんこのかおりが目に染みる

作者 茨木摂津

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★★★ Excellent!!!

タイトルはこの小説の中で私が一番笑った一節ですが、ほろりとした気持ちに導かれる布石でもありました。
私も実家暮らしの時には実際にうんこのかおりが目に染みたことがありました。

あと、この作品ほどタイトルの色に意味があるなと思ったことはありませんでした。

少しでもうんこが気になった方はぜひ読んでみてほしい、いい意味で裏切られる素敵な作品です。

Good!

うん、最初は受け狙いの下ネタかと思いました(失礼をお許しください)。

しかし読んでみると文章はしっかりしているし、家族の「あるある」をうまくとらえてあって面白かったです。家族の中で、困った習慣のある人っていますよね。うちは他界した祖父が、トイレットペーパーを使い切る前に必ず微妙な量を残すのが嫌でした(次に入った人が交換する羽目になる)。

なんだかんだ言いながら、愛されたお父様だったのだなあというのが端々から伝わるのもよいです。すまないと思いつつ生活し、最後の最後まで遠慮するような感じが日本の父、という感じがしました。

弟さんも結婚され、お父さんと同じように家庭を築いていく日が来るのでしょうか。そんな未来さえ期待させてくれる結末に、ほっこりさせていただきました。ただ子供さんが読むにはちょっと難しいかな?