9.19「ciel scolaire」




私が住んでいた街は、空が狭くて。校庭の上

だけ青く広がっていた。棒高跳びで使うマッ

トに寝転がって、星が光り始めるまで話して

いた。ただ空を見ていたんだっけ。恋をなく

した日に一緒にいてくれたあの子は私よりも

ずっと泣いていた。護られていたことも、空

の広さも、あのときは、まだ知らなかった。




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