ファンタジーの種族の悩み

エルフってなんだっけ?

 今回の悩みはエルフについてです。


 ファンタジーの定番の種族ではありますが、創作において他の種族と同様に「なんとなくこんな感じ?」と言うのは有るのですが明確な答えは無いように思います。


 その為、色んな設定のエルフを見れるので面白い部分でもありますが、逆に「え?」と思う部分が出て来たり、創作で設定に悩んじゃったりして困ってる方も多いのではないしょうか?



 そこでエルフとは何か見直すために私なりに「エルフってこうなんじゃない?」と思った部分を書いていこうと思います。


 例の如く明確な答えは無いのでご了承ください。私の考察不足でファンタジーガチ勢の方には納得できない部分も出て来るでしょうが・・・。



 では本題に入ります。


 いきなりですがエルフの外見が設定によってかなり違う事があります。エルフは妖精と混同されている部分があるのでかなり曖昧です。


 某ダークファンタジーに出てくるエルフが背中に羽の生えた小さな妖精タイプでした。


 妖精って小っちゃくてかわいいよね! ・・・なんて言ってられません。


 妖精って小さな体でありながらも・・・


 チェンジリングと言われる人の赤ん坊と赤ん坊を交換できるほどの運搬能力!


 その気になれば家畜や人間おも葬り去る殺傷能力!


 悪戯好きで人をよく惑わし病気にしてくる事も有り、人々は妖精が嫌うとさせれる鉄製品で身を守っていた!


 ・・・・なんて話があるくらい油断ならない相手の様です。(幸いなことに例のエルフには当てはまらないようですが。どう考えても鉄は平気ですし)



 例の妖精タイプエルフの鱗粉が高い治癒能力をもってたりいますが「エルフへの捧げものをすると、ひどい戦傷も癒すことができる」や…


「回復魔法で倒しても起き上がってくるし、仲間の兵士にも回復魔法つかって倒しても倒しても起き上がってきやがる!だれかあのハーフエルフどうにかしてくれ!」

 


 …なんて話も有ったりと、高い治癒能力をもっているのもエルフの特徴の一つの様です。(回復能力全振りでごり押して来るとかとんでもないエルフも居たもんですね)



 さらりと出たハーフエルフですが、これは皆さんもご存知エルフと人間のハーフです。たぶんエルフと言われて真っ先に想像するのは人間サイズで尖った耳のエルフでしょう。これならサイズ的にも大丈夫(ナニが?ってもちろんナニですよ)。


 人間との間に子供を作れる事から比較的人間に近い存在かもしれませんね。人間が死後エルフになる事も有るとか。妖精は人間と神との中間的存在と言われてるのが原因かもしれません。




 人間サイズなのは良いとして、エルフのもう一つの特徴に長寿なことです。何百歳とかの設定の個体が普通に居ますよね。では成人になるのは何歳ごろなんでしょう?


 

 例として400歳の個体が発見されたニシオンデンザメは150歳で成体になるとか


 このオンデンザメを基準とすると150歳で成人になるのですが・・・。ここでちょっと思ったのですが昔は人間も15歳くらいで成人として扱われていたりしますよね?


 エルフが出る作品は中世風ファンタジーなので昔の価値観で150歳が成人扱いだとすると、現代の価値観に合わせると200歳で成人と言う事になるのでは?


 そうなると人間の年齢の10倍にした数が人間でいうところのエルフの年齢になるのではないでしょうか?(計算もし易いですし)



 ということは・・・


「「「「100歳に満たない人間は最高だぜ!」」」」


 ・・・なんて言うエルフが居たとしたら、同じエルフから見ればとんでもないペド野郎と言う事に!?



 ハーフエルフって、色々文化の壁をぶち抜いた稀な存在なのかも。ハーフエルフは人間とエルフ双方から迫害される存在だったりする設定があるのも何となくわかるような気がします。


 長寿の他にも見た目も若々しい設定も多いですよね。しかし老女の見た目のエルフの話もあったりするので老け顔のエルフが居たっておかしくはないようです。




次に気になったのは身体能力や、それに伴う戦闘能力について。


 まず真っ先に思い浮かべるのが弓矢が得意ということですね。戦いで使われる様な弓は扱いが難しく専門の訓練を受けたアーチャーは左右の腕が非対称に発達をしたりと見て分かるぐらいと言われています。


 この事から高い身体能力を持っている事になるのですがそれに対して格闘戦が得意なエルフは少ないように思います。



 海外だと剣術も得意なエルフキャラが結構いたりしますが、日本の作品だとあまり見ない気がします(葉っぱが下着なアノ作品のエルフは格闘戦は得意で木と木の間を飛び回ったりしていますが)。体系もやせ型のイメージも強いです。



 なんで?と調べていたらあの”火山にヤバい指輪を不法投棄する”有名作品のエルフの設定が個人的に色々合点がいきました。



 この作品のエルフは体重が雪の上を歩いても沈まないほど軽く、乗馬する際にも軽すぎて体重移動で馬に指令が伝わらないので口で命令するのだそうです。



 なるほど!体重が軽いから他種族と比べて攻撃に体重を乗せられないのか!取っ組み合いになった際も不利。あまり重い武器を持っても自身の体重が軽すぎて扱いきれないだろうし逆に身軽さを利用して例の葉っぱエルフは跳び回る戦法をしていたのか!?(個人的な意見です)


 妖精とエルフが混同されていますが、仮に妖精がエルフの祖先だとすると人間サイズに進化した際に羽は退化して無くなりましたが(羽を動かす為の背筋も変化し弓を引くのに有利に働いたのかも?)、身体の方は飛行の為に重くならないようにする因子が残ってるのかもしれません。だからやせ型だと推測します。



 例を挙げますと体重1トンのキリンとほぼ同サイズの翼竜ケツァルコアトルスが150~200キロと言われてます。


 ここは流石に人間の5分の1の体重は軽すぎるのでもう少しエルフは重いとは思いますが。


 じゃあ身体を鍛えまくってこう重量鎧で武装したフルアーマーエルフが最強なのでは?とは思いましたがそうもいかないのだろうと考えました。


 例の重くならないようにする因子のせいであまり太れないし筋肉もつかない身体だと思います。FFMI値が低いのでしょう。



 FFMIとは身長と体重そして体脂肪率で筋量を計る為の計算式です。似た様な物にBMIがありますがそちらは身長と体重からしか計算しないので、ムキムキのボディビルダーも数値が高くなり肥満判定になってしまいます。



 人間のFFMI値が25ぐらいが限界だと言われています。(ドーピングでそれ以上にはできるようですが)


 このFFMIをエルフの身体に合わせたものがあったとして、エルフのFFMIの限界値が20~22くらいなんじゃないかと個人的には思っています。人間で言えば平均より多いかアスリートぐらいの筋量です。


 もちろん平均値はもっと低く、この限界値は剣術が得意なエルフがいる事や最近カクヨムの作品でもマッチョなエルフをたまに見かけるのでこれ位じゃないかな?と考えました。(FFMI値22でも十分マッチョですし。ウル○リン役のあの人ぐらいですよ)



 それにこの数値をと超えてしまうと別種族と間違われる危険もありますが・・・。その話はまたの機会に。



 アナタはエルフをどう書きますか?

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