「ヤツの○○を撃って動きを止めろ!」…え?
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今回のテーマには残酷な表現が含まれますので注意してください
今回のテーマは相手を殺さずに撃ちたい場合何所を撃てばいいかについての悩みです。
地味ですがストーリーを次につなげる為の重要な演出ですよね? でもツッコミどころ満載になりがちな困った部分でもあります。
まず一番定番である足を撃ってみましょう。
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主人公「そういうわけだ、悪いが撃たせてもらうぞ」
「パン!」
悪人「うわあ! ホントに撃ちやがったな!」
主人公「ちっ!外したか・・・・」
悪人「あたりめえだ! 動く人間に当てるのがどれだけ難しいと思ってやがる!」
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現実的に考えるとなかなか難しいですよね。足を撃つと言っても足は胴体より細いですし、撃たれる側だって当然撃たれたくないですから動く可能性が高いです。
そうなると相手は歩いたり走ったりするわけですが、走ってる時に最も早く複雑に動いてる身体の部位は足ですよね、そんな動き回ってる部位を狙って撃つとなると難くないでしょうか? もう他の部位を撃てよと思いません?
創作ではよく撃たれる部位ですがまぐれならともかく、狙って撃ってる人はよく当てられますよね。
それはともかく、話が進まないのでとりあえず撃たれたもらいましょう。
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主人公「作者様の
悪人「おいまて!そんなのありか!?」
主人公「口には出さなくても創作ではよくある話だろ、気にするな」
悪人「気にするわ!! そんなの納得でき・・・」
「パン!」
主人公「ふ、抗議する事に夢中で動きを止めたのが失敗だったな」
悪人「マジで撃ちやがったなぁ・・・。早く救急車を・・・」
主人公「足を撃たれただけで大げさだな・・・・。なんだか出血が多くないか?」
悪人「急所ブチ抜かれたんだから当たり前だろ!!」
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悪人が言う様に足にも急所は有ります。動脈がモモの内側からヒザの裏へとのびていてそこに命中すれば大量出血を起こし命にかかわります。
そうなると生かしたままにしたいなら、それらの急所を避けて打つ必要があるので更に狙う場所が狭まります。
しかし動脈出血と言ってももしかしたら大した問題ではないと考える読者もいるかもしれません。
例えば手首を動脈切った事がある人、もしくはそう言った人を見た事ある人(痛ましいですね)
事故や地雷などで手足を切断してしてしまった人でも助かってますよね(これも非常に痛ましいですが・・・)
しかしこれらの人が生き残ってるのには理由があります。
まず手首を切っている人、これは傷が浅く動脈まで切れていない可能性が高いです。
動脈は深い部分にあり、動脈の手前には静脈があるので静脈を切った事による出血で動脈を切ったと勘違いしてしまっている可能性があります。
また、もし動脈まで切っていたとすると動脈の側には神経も通っているので神経も一緒に切ってしまう可能性が高く、もし切ってしまったら激痛が走りますのでそう何度も自発的に切れる様な物ではありませし、手首から先の感覚もおかしくなるでしょう。
次に手足を切断した場合ですが、動脈に深い傷を負った場合より、身体から完全に切り離され欠損した場合の方が生存率は高いです。
意外かもしれませんが、人体は手や足を切断されるとその部位の筋肉が痙攣をおこし血管を押さえつけ出血を抑えるようになっています(もちろん生存率がどうこう言っても、大変ショックが大きい大怪我ではあるのですが)
動脈の出血による怪我はなかなか馬鹿になりません。
こうなると足を狙うのはかなり危険、では次に定番の負傷部位である肩を撃ちぬいてみましょう。
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悪人「おい! 足が一瞬で治ったと思ったら今度は肩かよ!」
主人公「さあ、覚悟を決めろ!」
「パン!」
悪人「クソ痛てえなぁ・・・!チクショウ!」
主人公「どうだ?」
悪人「どうだじゃねえよ! 弾は貫通したが鎖骨やら肩甲骨やら割れてんぞ!たぶん」
主人公「そんな傷じゃ撃たれた側の腕は動かせないか」
悪人「当たり前だ! 腕を動かすのにも肩の筋肉をつか・・・・」
主人公「どうした悪人?」
悪人「・・・・」
主人公「悪人!? ・・・・死んでる。肩なのにどうして」
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実は肩にも大きな動脈があります。鎖骨の上のくぼみに指を置いて探せば鼓動を探せますので試してみましょう。
この動脈は心臓に近い動脈ですし足の様に縛って止血する事は出来ません、もしここに当たってしまえば致命傷です。
となるとこの動脈を避けて撃たなければなりませんが・・・・、冷静に考えてボディビルダーの様に強く発達した大きい肩でもそんな場所をピンポイントで撃つのは難しいでしょう。
さらに肩の下を狙うとなれば内臓の詰まった胴体がありますし危険です。
じゃあ生かしたまま撃ちたい場合どうすればいいかと言う話ですが・・・・
”そんな人体の特定の部分を狙って相手を動けなくする射撃術、どこの軍隊や警察でも訓練していない”
・・・・というのが実状のようで、犯人の持った武器を狙撃銃で撃ち落としたり、ゴム弾などの非致死性武器で発砲する事は有っても、肩や足を撃って相手の動きを止めるなんて偶然でもない限りありえないそうです。
創作を考える立場からするとかなり困りますね。だって現実的に考えたらそもそもあり得ない演出なわけですから・・・・、ホントに困った、どうしよう。
もう割り切ってその偶然を多用するか、非致死性武器を都合よく持っていて使えるようにするか・・・・、もう作品の中の人を超人するしかないでしょう。
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主人公「つまり俺達の事か」
悪人「まったく! なんでも都合よく出来る様になったり出来なくなったりしなきゃこんな仕事やってられっかてんだ!」
主人公「俺の射撃技術が上がった時は文句言ってたくせに」
悪人「うるせえ!」
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皆さんはこう言ったシーンをどう書きますか?
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