「ペロッ、…これは青酸カリ!?」「で、味は?」

  今回はミステリーの定番毒物である青酸カリについての悩みです。なので・・・・・



<<ミステリー好きの方は引き返した方が良いかもしれませんのでご注意を>>



 ・・・・と言っても知ってる人は知っていると思いますが(;^ω^)




 ではいきます。


 タイトルにも書いて某有名少年探偵のコラ画像の様に「実際舐めて分かるもんなの?」と思い私が調べた事を書いていきたいと思います。


 しかしそもそもの疑問ですが・・・、「アーモンド臭がするんだから舐める前にわかれよ」と言う疑問がありますが、どうもそう簡単にはいかない様です。



 このアーモンド臭、どうも飲み込んで胃酸と反応し青酸ガスが発生し、そのガスの臭いがアーモンドの様らしいです。


 青酸カリの状態ではあまり臭いはしないとか。



 そしてこの青酸ガスは空気より軽く上に上がっていくため、被害者の口からアーモンド臭がするようです。




 よく被害者の口から臭いを嗅いで・・・


 「この被害者の口からするアーモンド臭・・・、青酸カリ!」


 ・・・なんてシーンがありますが、そういった理由からだったんですね。



  ですがこの青酸ガス”青酸カリより殺傷力が高いため嗅ぐと危険”だそうです。



 私思いました「アイツらそんな危ないマネしてたの!?」と



  探偵は命がけですね、事件解決の為に自ら危険な毒ガスを吸いに行くとは・・・・。しかしそもそもアーモンド臭ってどんな臭いなんでしょう?


 このアーモンド臭のアーモンドとは生の実の匂いの事の様で、私たちがよく目にする炒った状態のアーモンドの匂いではないそうです。



 「この香ばしいアーモンド匂い・・・、青酸カリ!」



 なんてお菓子食べる時に冗談でやった事ありますが、そんなんマジでネタにしかならないようです。



 ではどんな臭い何だろうと調べていくと「桃の匂い」や「杏仁の様」などとの情報がありました。


 「アーモンドや桃の匂い・・・?」


 どっかで読んだことあるなと思ったらサバイバルブックでした。



 サバイバルで植物に毒が有るかチェックする時に「桃やアーモンドの匂いがするものは避ける」とあります。これらの臭いがする植物は”青酸系”の毒を持っているとか。



 余談になりますが若い梅の実には毒があると言いますが、その梅の毒も青酸だそうです。アーモンドは木に生るのですが桜の様な花を咲かせよく日本人観光客が海外旅行で桜と勘違いするそうです。桃も似たような花を咲かせますよね。このよく似た花を咲かせる植物たち、実はアーモンドも桃も食用にされてはいますが青酸系の毒は持ってはいるらしいです。



 話を戻しサバイバルブックにはさらに「これらの毒草は苦い」と書いています。つまり「青酸を舐めてアーモンドや桃の様な甘い匂いがして苦かったらヤバイ!」って事ですね。



 某最低野郎風に言うと「被害者が飲む青酸カリの味は・・・苦い!」むせる



 これはペロっとしたらわかりそう・・・・と思ったのですが青酸カリの場合はまた事情が違うようです。


 苦いのは確かなようですが科学的に調合して出来る青酸カリは”金属の様な味”がするそうです。


 金属の味?・・・って、ものすごくケミカルですね。


 さらに青酸カリは皮膚などからも吸収されるみたいで”皮膚に付着するとただれる”そうです。


 むせるどころの騒ぎじゃありませんね。ミステリーの被害者はこんなもんなんで飲んじゃったんでしょう? ペロっとするなんてとんでもないですね、毒なんだから当たり前なんですけど。



 しかし皮膚につくとただれるなら、よくミステリーで使われる青酸カリを塗る方法では誰かの皮膚に付着してバレてしまうのでは? と思っていたら・・・・


 「青酸カリは空気に触れると徐々に劣化する」


 ・・・・だそうです。使えないじゃないか!


 しかも青酸カリ(シアン化カリウム)を画像検索したら粉なんですけどどうやって塗るの?!


 よく調べてみると水に溶けるそうですが、致死量200ミリグラムで耳かき一杯分(嗅ぎタバコ一回分くらい?)で殺傷力あるって事なんですけど混ぜ物をしてかさ増した分多く塗らなければなりませんし、確実に死んでもらうにはさらに多くの量が必要になるでしょうから結構厚く塗らなきゃいけませんよね。


 だって不味いから飲むのを躊躇して吐き出されるリスクもありますし、”死ねる量”ではなく”絶対死ぬ量”をぶち込みたいですし。



 でも警戒心が強い相手ならバレますね。アーモンドとかペロッとかどうでもいいレベルです。



 さらに青酸カリはそんな即死するような物でもないし解毒できるそうす・・・・。青酸カリを解毒!?



 事故で青酸中毒になってしまった場合、亜硝酸アミルの吸入させて解毒するそうです。


 さらにとある暗殺マニュアルでは・・・


 「青酸ガスで仕事殺しをする前には自分も被害に遭わないようにチオ硫酸ナトリウムか硝酸ナトリウムの錠剤を飲んで予防しておいてね。吸い込んだ後に対処するより予防した方が効果的だよ」


 ・・・・・なんて書いてありました。予防も可能・・・だと。


 青酸中毒になった後でもチオ硫酸ナトリウムを静脈注射すれば助かるとか。



 もう、ミステリーに出てくる青酸カリと現実の青酸カリは別物なんですけど・・・。どうして創作ではあんなに強力になったんでしょ?



 これは困った・・・・、だってこんな都合の良い毒物を創作で使えないとなると凄くシナリオの幅がかなり制限されますし。




 ・・・・・いや、むしろ考えなくて良いのか? 青酸カリ=なんか凄い毒物と思っていればいいのでなはいか? 大抵の人そうやって見てるはずだし?


 それにアレです、これだけ創作と現実がかけ離れていてもミステリー作品として成立している作品が多い事と言う事は・・・


 「ぶっちゃけ、ミステリーだからって読者が一緒に推理して楽しめる様にリアリティそんなに追求しなくていいんじゃないかな! むしろそれっぽくハッタリかましておけばそれでOK!」


 ・・・・って事では? 真実はいつも一つ!例え現実と創作が違ってもその作品内ではその作品の設定が絶対! これは俺の宇宙では音が鳴る理論で突き進めと言う掲示では!?


 ※全世界のミステリーファンの皆様ごめんなさい




 アナタは青酸カリをどう書きますか?

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