大鎌で戦おう!いざロマンを求めて!(1)
しばらくしたら”ファンタジー等に登場する武器の性質、及び扱い方の悩み”に移動します。
大鎌!!ファンタジーの定番武器であり。あの身の丈を超える長い柄と横にのびる刃に魅了された方もいるでしょう。
ですが!!・・・存在自体がファンタジーな武器でもあります。
いや、ご存知の方も多いでしょうが戦闘向きにの物ではありません。現実で武器に使われたのは、刃が真っ直ぐついていて薙刀の様に斬れる様にしたものや(とあるゲームでこれを手に入れて「俺の求める大鎌はこれじゃね!」と心が折れた人も居るでしょう)、鎌の刃が短く小さかったりする物が殆どです。
アニメや漫画の大鎌が出ると
「長い刃が邪魔!」
「アレだけデカいと重くて振り回せないだろ!」
「鎌で斬るって引っかけて斬るの?使いずらだろ」
「俺なら他の武器にするわ。使ってる奴何考えてんの?」
とかとか色々言われちゃう完全なロマン武器!大鎌! 自分の作品に使いたい!でも振り回すだけじゃつまらない!何か大鎌の個性を引き出す戦術を!皆が感情輸入できるようにリアリティを!っと、悩んでる方も多いのでは?
そんな悩みを解消する為(更に悩む可能性もありますが)、一緒に「他の武器の方が…」と言う理性の声を振り払いながら!どう使うか悩んでいこうじゃありませんか! イバラの道に真正面から突っ込むような話題ですので覚悟してください!
と言う事で大鎌ですが元になった鎌は存在します。農作業用の鎌で立ったまま足元の草を刈ったりする為の道具です。ご存知の方も多いのでは?
それが命を刈り取ると言う意味で死神に待たされトレードマークに、そしてファンタジーのロマン武器としてたびたび登場する様になりました。
その大鎌のスペックを調べてみました。まずこれを参考にしてみましょう。何故か鎌の部分と柄が別々に売られていることが多っかたので重量も別々に書きます。
頭部の鎌の部分は
刃の長さは40cmから95cm(135cmなんて物もありましたが・・・恐らく特殊なものかと)
重さは大体400g前後が多いですが長さがあっても軽く作られている事もありますから長い=重いではありませんでした。重い物だと800g近くの重さがあります。
柄のスペック
柄の長さは150cmから185cm 重さはなんと1.5キロから2キロ・・・(アルミ製の軽い物でも800gくらいでした)
緊急時には武器として扱われる事もあるのですが。西洋武術を扱った本を見ると「農具なので重くて扱いにくい」と書いてあったりしますが意味がよく分かりました。
理性「こんなのもう、先端の鎌外して柄の部分で殴った方が使いやすいよね。重さも十分だし」
いかん!いかん! 理性と言う名の悪魔の声がッ! ともかくサイズ的にはアニメの鎌にも負けてませんね。刃の幅は流石に狭い物が多いですが・・・。もっと細かく形状を見てみましょう。<こんな事で心が折れてたらやってられません!>
大きくても草刈り鎌ですから、日本の草刈り鎌の様に地面の草を刈り取り易い様に刀身が捻った様に曲がってます。座って作業する日本の鎌と違って大鎌は立って作業する分、捻りが強くなっていてる物もあり、立った人間を斬るのは難しそうです。
悪魔の囁きに耳を傾けないで! 昔の人もそう考えて薙刀モドキに改造したんでしょうけど!
ええと、後もう一つ問題があるんです。鎌の柄に刺す部分が異様に小さく貧弱で、強い衝撃が加わるともげそうなんです。もともとが草刈り鎌ですから荒い扱い方は想定されていないのでしょう。
理性「ねえ、じゃあいっその事さあ、刃に短い柄を付けて剣にしない?」
私が欲しいのは剣じゃない!大鎌だ! 草刈り鎌だから切れ味は有ります!負けないで!
ごほんっ、では柄の方を見てみましょう。柄は中間の部分にハンドルが付いていて、刃とは逆の根元も部分にもハンドルがついてましてそこを握って使うんです。足下の草を刈り易い様に曲がってる事もあります。
よく大鎌を見て「あんなに刃が横に飛びてると重心が片寄って、刃を横に向けるのも難しいのでは?」なんて言われますが、このハンドルを握れば刃を横に向けたまま固定できます。草刈りし易い様にできてるんですね。人刈りするとなると難しそうですが・・・・
理性「他の長柄武器と違って棒術とかの共通の技術を応用するのが難しそうだね。ただでさえ戦闘に向かないのに専門技術が要るってめんどくさすぎ」
くっ!自分には負けないぞ!! 草刈り鎌なんですからそこを逆手にとって使えばいいんです! 草の代わりに足を刈るとかの下段攻撃を!
鎧は全面の攻撃に対しては強いですが、背面は弱いです(銅を包むように着るプレートアーマーも全面と背面では厚みが違います)。脚の裏側も守られてない事が多く、脚の裏刃腱が通っていてそこを切られると動けなくなります。太ももの内側も動脈が通っていて急所になります。ロンソVSウォハンで触れたように股座も可動域が多いため防御が薄いので遠慮なく突き上げてやりましょう!(刃が長すぎると難しいかもですが)
ただし、アキレス腱を狙うとなるとハルバート等の足払いを想定してか裏もしっかり守られてる防具が多いので難しかもしれません。
理性「それになんで剣術には足を狙う攻撃が少ないか知ってる? 足を攻撃すると上段が無防備になるからだよ。相手の脚斬ってもその隙に自分の頭斬られちゃ割に合わないでしょ。大鎌の場合どうやって上段守るつもり・・・」
ぐぬぬ・・・・柄をアニメみたく槍の様な真っ直ぐな柄にしてその裏に隠れる様にしたらダイジョブさ! 石突きで躱せ!
理性「でも、それだと重心が片寄ってるから刃のコントロールが難しくなるんじゃ? それに腿の内側を狙うなら刃は短い方が良いよね。ウェルシュフックとかどう・・・」
悪魔め! 現実を考えると難しいのがさらに分かってしまいます・・・現実の物と比較しリアリティを追求しようとすると足掻いて、けっきょく一般常識と照らし合わせて悩む創作論を散々書いて来た私ですが今回はあえて言わせてください!!
現実ってクソだわ・・・どうしろって言うの?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます