薬草から回復薬を作ってみよう(その3)
注意
<<毎度の事ですが創作の参考です。実際にマネしないでくださいね>>
真理「では早速回復薬を作ってみましょう!」
ヒロイン「イエ~イ♪ やっと粉薬以外の物を作るんですね。先ずは作るんです?」
真理「じゃあチンキを作りましょうか!」
<テーマ5 チンキ>
ヒロイン「チン〇?」
真理「チンキよチンキ! 水には溶けにくい薬草の成分をアルコールやグリセリンに漬けて取り出した物よ!」
ヒロイン「ああ薬酒とかの事ですね。それなら煎じ液と違って保存が利きそう・・・でもグリセリンって飲んじゃヤバい様な?」
真理「チンキは飲んで使うとは限らないわ、布に浸み込ませてシップにしたり患部に塗ったりね。薬草の成分だって全部飲んで言い成分って訳じゃないでしょ」
ヒロイン「なあるほど。でも飲むものもあるんですよね? そんなの飲んだら酔っ払いませんか?」
真理「薄めて使うのよ、スポイトで吸い取って水に数滴たらしたりとかね。さっき話したシップとか皮膚に使いたい場合も10倍に薄めて使うの。原液そのままだと効果が強すぎて危険な物もあるから注意ね」
ヒロイン「酒屋や薬局に売ってる薬酒とは別物ですね・・・・。作者がやたら回復薬を飲むのを嫌がってたのはそう言うことか。肝心の作り方は?」
真理「今回はアルコールを使った作り方を紹介するわ。度数は35度以上の物を用意してね、ウォッカみたいな余計なものが入ってない透明なホワイトリカーを使うといいわ」
ヒロイン「度数は高い方が良いんですか?」
真理「果実酒を作る時は度数が高い方がエキスが良く出るって言うけど。高すぎると有効成分がアルコールで壊れる事があるからなるべく低い度数で作るわ。でも度数が低いと保存が度数が高い物より効かないし、用途に合わせて選んでね」
ヒロイン「はーい・・・強い酒方が好みなんだけどなぁ」
真理「じゃあ密封できる容器に薬草とアルコールを入れて暗い場所に寝かせます。定期的に毎日容器を振って混ぜながら2週間から4週間寝かせたら中の液体を不透明な容器に移して完成よ」
ヒロイン「不透明!?透明な瓶の方が綺麗じゃないですか! 女子力高めましょ」
真理「太陽光に当たると傷みやすいのよ、だから不透明な容器を使って中身に日光が当たらない様にするわけ。直射日光を避けて保存してくださいって注意書きされてる物も多いでしょ」
ヒロイン「なんか残念・・・」
真理「じゃあ次は、煎じ液やチンキをさらに加工しましょう。手始めにシロップからよ!」
<テーマ6 シロップ>
ヒロイン「シロップ? 飲みやすくする為ですか?」
真理「その意味もあるけど、砂糖を加えると保存がある程度効く様になるのよ」
ヒロイン「薬酒が甘いのはそう言う理由が有ったのね・・・」
真理「ハーブ酒と違って今回はドロドロの濃い物よ」
ヒロイン「いやん、なんか卑猥♡」
真理「馬鹿言って無いでさっさと作るわよ! 重量が砂糖2に対して煎じ液、浸出液を1の割合でよく混ぜ合わせる!」
ヒロイン「うわ~・・・ほとんど砂糖」
真理「チンキの場合は分量が砂糖3に対してチンキ1の割合で作ってね」
ヒロイン「せんせぇ・・・チンキのトロトロで濃いのが出来ました♡」
真理「だから変な言い方するんじゃない!」
「ハハハハハハハ」
真理「次はクリームよ。ゆうとがよく使ってる傷薬ね」
<テーマ6 クリーム>
ヒロイン「クリームですか、ちょうど砂糖もありますし・・・・今スポンジ焼きますね♪」
真理「ケーキじゃない!甘い物から離れなさい!」
ヒロイン「はーい♪ もうまんま塗り薬ですよねクリームって」
真理「クリームに加工するのは保存しやすくしたり塗りやすくする為だけど、薬草の成分を吸収しやすくする為でもあるのよ。人間の皮膚は脂のバリアで守られてるけど、油分と混ぜる事でこのバリアと混ざり合い易くして皮膚からの吸収を助けるの」
ヒロイン「へ~。じゃあ油ギッシュの人はこれ使えば良いんですね」
真理「さらに油足すことになるけどね」
「ハハハハハハ」
真理「と言う訳で油と混ぜる訳だけど、今回は例としてアーモンドオイル、ハチの巣からとれる蜜蝋、羊の毛からとれるラノリンと混ぜまーす」
ヒロイン「いえーい♪ みんな化粧品とかで聞いたことあるぞぉ♪」
真理「じゃあさっき言った物を湯せんして温めて溶かし、混ぜ合わせます。そこに同じ温度に温めた煎じ液もしくはチンキを入れて混ぜる! 混ぜたら水分が飛ぶまで温めてるけど薬草の成分が熱でダメにならない様に注意してね。水分が無くなったら火から下ろして冷ますか、容器に入れて冷るまで待って固まったら完成よ。容器に入れる場合はちゃんと熱に強い物にして冷るまで蓋をしないでね。蓋が開かなくなっちゃうわよ」
ヒロイン「これで完成ですね♪」
真理「今回はここまで。次回は蒸留器で精油を取り出す方法とちょっとしたオマケよ」
ヒロイン「じゃあ、またねぇ~♪」
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