ロングソードなら簡単・・・じゃない!?(その3)

 前回を読んで鎧って意外と打撃に強い事と「ロングソード弱!?使えないじゃん!」と思ってしまわれてしまった方が居ると思い、今回はロングソードの強みを説明していきたいと思います。


 前回刀身を持ってメイスの代用の様に使う戦法を紹介しましたが、あの柔軟性こそがロングソードの強みです。


 剣を逆さに持つ戦法の他にハーフソードと言うテクニックがあります。ハーフソードとは片手で柄を握ったままもう片方の手で刀身を握って剣を短い槍の様に使うのです。


 この握り方により、通常の剣の握り方では対応できない近距離も対応でき。握ってる手の間隔が離れてより強い力で剣を操る事も可能になり、切っ先や柄頭などの剣の端で相手を引っかけて地面に倒す技も可能になりました。


 前回の主人公と悪人の決闘で地面に倒された悪人の様に、一度地面に倒されると立て直すのが非常に難しくなります。(ちなみにフルプレートの鎧を着た人間が転んだら鎧が重くて起き上がれないと言う話は嘘です)


 さらに切先をコントロールし易くなり、鎧の隙間に切先を入れやすくなります。(通常の持ち方で離れた相手の鎧の隙間を狙うのは大変ですが、これなら楽ちん)



 これらの事から逆さに持つ打撃とハーフソードを組み合わせて、逆さ持ちで殴って相手が隙を見せたらハーフソードに切り替えて押し倒すなり、隙間に剣を突き刺して止めを刺せば戦いも有利になります。



 必要に応じて通常の剣の様に使い、短槍の様に使い、メイスの様な打撃武器としても使える高度な柔軟性を持った万能武器!それがロングソードです。ロングソードに無駄な部位などない!と言われています。



 ロングソードの強みは大体は分かってもらえたと思います・・・・。








 リアルを意識し過ぎると創作が難しいのは分かってくれたでしょうか?レイピアとロングソードの説明だけでこの長さです!読者にこれらを作品の中で無理なく伝えるのはかなりセンスがいる作業ですし・・・レイピアとロングソードついて知るにはこれだけ書いても”まだまだ説明不足でしょう”。ここまではアリで、ここからはファンタジーと自分なりに見切りをつけてバランスを取るしかないでしょう。


 本気で調べたい方は専門書を買って読むなり、海外の資料も漁るなどしてがんばってください。そしてこんな意見もあるのでは?





 「剣など貧弱! メイスや斧など重量系武器で叩き殺すのが最強だ!」と言う人が居ると思います。実際そう言う説もありますしね。鎧に打撃に耐性があるからって限界がありますから有効ではあります。



 ではロングソードの話から脱線しますがそう言った武器の話を少し。


 <<ですがロングソードと比べられる武器に限らせてもらいます>>つまりハルバートやポールアックス等の武器は省きます。


 これらの長柄武器は現代の軍で言うところのアサルトライフル、腰に携帯出来る大きさの剣は拳銃に当たります。アサルトライフルに拳銃で勝つのが難しいのは分かるでしょう。


 剣道三倍段なんて言葉がありますが、剣で槍等の長柄武器と戦うには相手の三倍は強くないと勝負にならないと言う意味です。それ程難しいのです(剣は素手の三倍強いと言う意味で使われる事が多い言葉ですが)。剣と比較できる物ではないのでハルバート等は出しません。


 と言うわけで、片手で振り回せる短い物が対象です。


 私が調べた限り打撃武器のメイスのスペックですが長さ60cmから1メートル、重さは900gから2キロくらいです。しかし一般的な長さとなると70cm前後で重量は1キロ前後の物が多いです。ほかのウォーハンマー等の打撃武器も大体それくらいです。


 これを聞いて「剣より短いし軽いぞ!?」と思われたでしょう。


 重量については現代の軍で例えると拳銃に当たる武器である事を踏まえて考えてください、拳銃もこれくらいの重さですよね。あくまで槍等のメインウェポンが使えない時のサブウェポンですからこれ以上重いと邪魔になってしまいます。


 長さについても、剣と違って重量が相手に打撃を与える上の方に偏ってるので、あまり長すぎると振り回せなくなります。


 ですが決して弱い訳ではありません。短いですが片手剣並の重量が先端に詰まっているので打撃は大変強力です!


 そしてウォーハンマーを見てみると先端のハンマー部分が意外と小さいです(アニメや漫画だと恐ろしく巨大ですが)。これは打撃を小さい面積に集中させて威力を上げる為で、さらに肉を叩いて柔らかくするミートハンマーを凶悪にした様な突起がハンマーに付いてる物もあります。


 これは叩いた時にすべって力が逃げない様にする滑り止めです。鎧は攻撃を受けた際に力が逃げる様に流線形になってますが、この滑り止めが鎧に食い込みしっかりと打撃を伝えられるようになってるのです。メイスなどもトゲの様な物が付いてたり食い込むような形状になっているなどの工夫がされています。


 そしてウォーハンマーのハンマー部分の裏側にはピッケルが付いていて、その気になれば兜をピッケルで貫いたり、引っかけて地面に倒すことも可能です。



 個人的にはロングソードとウォーハンマー、結構いい勝負をすると思うんですよね・・・・



 では次回は奴らに鎧と、ロングソードとウォーハンマーをそれぞれ持たせて戦わせてみたいと思います。私の完全な創作になりますが、おふざけですので軽く見てください。




 急遽書いたので雑になりましたが今回はこれで

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