【資料】ヨルの談話(2)「魔法道具と等級」
うむ。おはよう。
ヨルである。
私が来てしまったということは、本日の更新はお休みである。申し訳ない。
正直なところ、私もこれほど登板の間隔が短いとは予想もしておらず、少々頭が痛い。
仕事から帰ってきた作者が、PCに向かった二分後には、「あ、だめだ。今日更新無理です」と半泣きで諦め顔になり「ココイチ行って来ます。あ、だめだ。その金なかったです」と財布の薄さに戦慄し「58円のレトルトカレーだけしか買えそうにないですけどとりあえず行ってきます」とすごいことを言いながら旅に出たので、急遽私が代役を務めるしかなくなった。
このままではHellcrawlは私が佐藤以上に登場する話になってしまうのではないだろうかと、既に危惧するところである。
陰惨な話になってしまった。
気を取り直し、今回は、『アゼルガにおける、
恒例となりつつある、更新お休み日の、設定でお茶濁しシリーズであるな。
本来は前回触れていた『アゼルガ魔法基礎知識』をやりたかったが、若干登場機会が早すぎたのでな。ネタバレ度合いを考慮して、それは次回に譲ろう。
で、一応、前置きしておくが、今回も小説本編を読み解くのに必須の解説というわけではない。あくまでおまけの設定話回である。
従って、「更新じゃないのですか小説以外読む気ないのですが何をカレーを食べようとしているのですか食べさせませんよ」という怒りを持った者は、この文面に向かって唾を吐き、中指を立て、「FUCK」と呟いた然る後に、唾のついた画面をふきふきしながら「ハメましたね……許しませんよ」と呟く権利がある。
本当に度々の更新休みすまないな。
作者に代わって謝罪しておこう。
といったところで、はじめるとしよう。
おほん。
あー、本作の「
「特別な効果」とは、「道具本来の用途を増幅させるもの」や、「道具に新たな効果を付与するもの」、「魔法の効果そのものを発動するもの」など、様々に及ぶな。
例えば魔法の剣であれば、「剣の切れ味を上げる(道具本来の用途を増幅させる)」「剣に炎をまとわせる(道具に新たな効果を付与する)」「剣の使い手の体を強化する(魔法の効果そのものを発動する)」といった具合だな。
これらは割とどれもファンタジー小説でのお約束に従ったポピュラーなものであるから、細かい説明は不要であろう。
そんな中、特に本作で重要となるのは「本来必要な、呪文詠唱を短縮させる魔法道具」であるな。
詳しい解説は魔法知識回に譲るが、この世界の住人が使う魔法は「四大魔法」と呼ばれるものである。(あるいは「コモンマジック」とも)
これは呪文を発動させるのに、術者の詠唱を必要とするタイプの魔法である。
佐藤風に言えば、「そういう仕様」ということになるか。
しかし、詠唱があるということは、魔法の発動までに一手間かかるということである。
つまり、実用性が若干下がる。
「効果」は大きくとも、「使いやすさ」や「運用効率」に欠けるわけだの。
せっかく良いものを持っているのに、UIのデザインが悪く、操作性が最悪なばかりに、結局クソゲーになってしまうゲームのような失敗をしておるな。
この欠点を補う為に、アゼルガでは「
「
魔術紋によって刻印された術式は魔力を注ぐことによって力を帯びる性質がある。
従ってあらかじめ詠唱術式を刻印しておき、魔力を注げば、詠唱抜きで魔法を発動させることができたり、あるいは、本来長い詠唱が必要なところを簡易的なものに短縮させたりできる。
刻印魔法を上手に使えば、四大魔法の弱点の一つを克服できるという寸法であるな。(但し、刻印魔法は万能でもなくデメリットも多い。それについては後日)
ちなみに、リムルクス・エイントランが用いていた『
リムが行ったのは、本来長い詠唱を必要とする「無作為占術」であるが、それを僅かな詠唱で可能としていた。
……うむ。というか、今更だが、本作には既に魔法道具の類は、複数登場しておるな。
リムルクス・エイントランの占術眼鏡『
メムネア・イルミンスールの大宝杖『
ディーディーの『
YOG紳士の生命秘薬『ジュル』、
佐藤翔の『
(尚、佐藤が「山菜殺し」と命名した棍棒はただ凶悪なだけの棍棒であるぞ)
しかし、固有名詞からではこれらの強さは計り知れぬ。
伝わってくるのは厨二感ばかりで、正直、どれがどんな能力を秘めており、どの程度の強さを持つ魔法道具なのかは謎のままであるな。
アゼルガの住人達にとってもこれは同じであったようで、その不都合を解消すべく、全ての魔法道具には、「等級」というものが定められておる。
これは能力の大きさや稀少性など、複数の評価基準によって分類されたランクづけである。
市場においては、主にこれを目安として取引が行われておる。
・特等級 …… 神々や上位精霊など、人ならぬ存在が使う類の道具。神器などとも呼ばれ、人の手が触れることはまずない。超越者級とも。
・一等級 …… アゼルガの最も古い時代を支配していた古代種や、伝説となるような英雄、時代に名を残す傑物が用いるクラスのアイテム。誕生自体に物語性が付随していることが多い。伝説級、伝承級とも。
・二等級 …… 各国家の宝具とされるようなアイテム。人間の手によってこのランクの魔法道具が作られることは稀で、ドワーフ族といった特別な種族の名匠が人生を賭けて作り上げるクラスのアイテム。国宝級とも。
・三等級 …… 非常に強力な魔法道具。各職業のエキスパートたる、名のあるクラフトマンが作り上げた品々で、素材も稀少なものが用いられていることが多い。一般の市場に出回る中では最も高額な部類の魔法道具。
・四等級 …… ポピュラーな等級。市場に出ている魔法道具の大半はここに属する。その分、良い物と悪い物の振れ幅が大きい等級でもある。三等級に近いものと五等級に近いものとで、見た目と実際の価値が異なったりするので、詐欺商売に使われたりも。
・五等級 …… プチレア。あると嬉しい系。しかし高品質の一般アイテムと大差ない能力なので、デザインに優れるものでもなければ、人気は今ひとつ。わざわざ魔法道具を求める層は、金を多めに出しても一つ上の四等級を欲しがることが多い。
・六等級 …… カスアイテム。なんでこれが魔法道具なのかな? 趣味に走った品などは、一部の好事家のみに需要がある場合も。
佐藤翔の命を救った『ジュル』は三等級アイテムであったから、かなりの秘薬であったことが伺えるな。
そんな高額アイテムをタダで使えるわけが無い以上、次エピソードでの展開は、うむ、目に見えておるな。
といったところで、今回の『
では諸君。
また会おう。さらばだ。
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