第4話:休暇

私(朝か・・・ログアウトしてそのまま自分も寝落ちしたようだ・・・シャワーでも浴びるか・・・)

シャワーを浴びながら

私(あのゲームにログインすると100%あのメイドの相手をしなきゃならないってことだな・・・まあアバターはかわいいけど・・・男のなりすましじゃねーよな・・・そういや、名前聞いてなかった)

髪を乾かしながら

私(あ、西尾にゲーム始めたって連絡・・・後でいいか、洗濯機回してと、朝飯は・・・無いか、コンビニ行くのめんどくせーな・・・コーヒーだけでいいか)

洗濯物を干し終わって

私(さてと・・・暇だな・・・一日干物でもいいが・・・街に出るか・・・なんか買うものあったか?・・・)

電車で街まで移動して駅ビルを散歩

私(服でもかうかな・・・本屋でも行くか・・・)


好きな作家の新刊(文庫)があったので購入してカフェで休憩

コーヒーとサンドイッチを頼んで

私(・・・客多いな・・・席が・・・ここしか空いてないか)

スマホを見ている女性の隣に座る

私(・・・この子昨日のメイドのアバターに似ている気がするけど・・・どこにでもいるタイプか・・・昨日のゲーム立ち上げてみるか)

本を開きながらアプリを起動してテーブルの上に置く、コーヒーを取ろうと顔を上げると隣の女性が画面を覗いていた。

私(・・・?この子もこのゲームやってるのか、流行ってるのかな・・・まあ金がもらえるって知っていたらオタクじゃなくてもやるか・・・)

女性は私の視線に気が付いたようで、見ていませんよ的に顔を外した。

私(・・・わかりやすいやつだな・・・さすがに外(オープンスペース)でゲームひらくのもなんだな・・・メッセージだけ見ておくか)


メッセージ「昨日は途中で寝てしまったようです、ごめんなさい、今日は何時ごろログインしますか?」


私(・・・もうメイド感は一切ねーな・・・まあいいか「夜時間ができたらログインします」で送っておけばいいかな。あ、アバターが初期設定のままだったか・・・かっこよくしろとかいわれてもな・・・当たり障りのない感じで少し自分に似せておけばいいかな・・・・)

簡単な設定だけしてログアウト、隣の女性の視線を感じたような気がしたけど、無視した。


サンドイッチとコーヒーが終わって、本の区切りのいいところで席を立った

隣の女性のスマホの画面がそのゲームのフレームのような気がした・・・適当に買い物して帰るか・・・スーパーで食料品を買って電車に乗る。


私(連休・・・他になにして過ごそうかな・・・)


部屋に戻って西尾にユーザーIDとネームをLineに入れておいた

私「ということでアビスの魔王代理になったよ」

西尾「なにそれ?一緒にできないじゃないですか」

私「え?そうなのこっちのパーティーにはいれないのかな?」

西尾「できるのかな~?」

私「なんかのタイミングで合流してみようよ、ロケーションは?」

西尾「アビスなら近いですよ隣のWESTにいますから・・・いけるかな」

私「倒しに来てくれてもいいよ」

西尾「それもいいですね」

私「他の勇者どもに倒されないようにがんばるよ、まだスキルの設定とかなにもしたないから」

西尾「じゃあ、わたしが行くまで、がんばってください」


私(こんなくすぐったい感じのやりとりは久しぶりだな・・・なんかいいな・・・さてと、メイドに会いに行くかな・・・)

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