第2話 ゴブリンの集落

こうしてゴブリンに転生した俺はナロと言う名前をつけられゴブリンの集落でのんびりと暮らしていた。もちろん言うまでもなく近くのモンスターの能力をコピーした俺は年齢的に1歳にならないうちに集落で一番のもてゴブリン(オス)となっていた。

「ナロ~」

俺を呼んだのは同じく集落で一番のメスのもてゴブリン(ネネ)だった。

「ナロは今日修業に出るんだよね?」

この集落では2歳になると一番の強いゴブリンは集落の繁栄のために二番のゴブリンは村を治める長となる定めになっていた。(三番目からは自由)しかしメスゴブリンはそうもいかないらしく集落にとどまることになっていた。

「そういえば今日だな」

「ナロはどこらへんにいくの?」

「取り合えず町に行ってみてそこから魔界を一周しようと思うんだ」

「そうなんだ・・・寂しくなるね」

ネネは落ち込んだ。

「まあいつかは帰ってくるって!」

「ナロがんばってね!」

ネネは泣きそうになりながら笑顔を見せた。

俺は今日の日を待っていた。もてるのは嬉しいのだが、なんにしろゴブリン・・・・

と言うわけで本当に旅に出るのは嬉しかった。

目指せハーレム!と心に決めて俺は集落を出た。

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