第26話 再戦
その時、声がした。
「アイツを倒して。」この声は優香ちゃんの声だった。返事をしようと声を出そうとする。いろんな声で私の言葉が紡がれる。私と凛、美琴さん、柚月ちゃん、澪ちゃん、それから私の知らない3人の声が同時に。これじゃあ喋ることはできない。
「準備はできた?じゃあ、アイツのところへ行きましょう。」私は頷く。フードを被ってヤツの方へ跳ぶ。武器を出す。手元に出たのは双剣だった。これは確か美琴さんの武器だ。何度も切りつける。
『ぐぅっ』うめき声をあげる。少し離れて今度は弓を放つ。次に銃を出す。増やして時を止め、ヤツを囲む。そしてトリガーを引く。時を戻す。すると、普通に撃つときよりも火力を増してヤツに当たる。何度も色んな武器や力を使って攻撃する。
『ぐっ。がはっ』ヤツは相当ダメージを受けたらしい。肉体は四方八方に散り、ヤツの居た場所にダイヤモンドのようなひし形の綺麗な宝石が出てきた。大きさは私と同じくらいでとても大きい。
「これを壊せば終わりよ。」また優香ちゃんの声がする。
今度は大剣を手に取り、魔力を込めて自分の最大限の力を込め叫びながら叩きつける。太陽が昇ってくるのと同時に、
「「「「「「「「これで終わりだーーー!!」」」」」」」」
宝石はキラキラと太陽の光を反射しながら散らばっていく。私達全員の戦いは終わった。そう思った瞬間、私の変身は勝手に解かれ、私は突然視界が真っ暗になって倒れた。
=============================
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます