第17話  開始の合図

真実を知った日から1週間が経った。1週間は戦って魔獣を倒すことをやめなかった。正確にはやめられなかった。諦めたら妹が灰になってしまう。自分自身もあきらめ続ければ灰になってしまう。私はなんのために戦っているの?あの人の娘の一部になるため?そんなの嫌。じゃあ、戦わなくてはいけないの?ユウカちゃんは「人数が増えても勝てる確証はない。むしろ死ぬ可能性が高いわ。」と言っていた。死ぬのは怖い。そんな思いでいっぱいで不安になって、私は学校を休んでいる。そんな時、私のスマホが鳴った。トークだ。【ユウカ から新着メッセージが届いています】なんだろう。トークを開く。

【仲間が集まった。明日の正午までに私の家へ来て。】明日って月曜日か。一週間も休んだのにまた休むなんて怒られちゃうかも。でも、学校よりもこれは大切なことだからしょうがないよね。返信をする。

【了解!{スタンプ}】これでいいかな。はぁー。最近寝れてなかったから次のことが決まって疲れが一気に襲ってきて眠くなってきた。二段ベッドの梯子を上ってベッドで布団をかぶって眠った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る