第9話  密かに

私たちはあれからも戦う。変わったことといえば、時々青い光が助けてくれるということくらいだ。けれど、その光の主であるユウカちゃんは姿を現さない。


戦いを終えて、帰ろうとしていると、

「また助けられちゃったね。」と話しかけられる。

「う、うん。そうだね。」少しぼーっとしていたせいで返事が遅れてしまう。その後は、学校であったことなどいろんなことを駄弁った。ユウカちゃんは『何か』知っている。私はその『何か』が知りたかった。でもそれを知ってしまえば、自分が壊れるのかもしれない。それでも私は知りたい。今度会ったら聞いてみようかな。そんなことを考えながら帰ってから家で過ごしていた。


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また、あの子たちを助けた。よくわからないが、あのハルって子には人を引き付ける能力があるのかもしれない。そんなことを思いながら、先日拾った紫の宝石を左の手の甲の宝石から出した袋へ入れる。袋の中にはさっき入れたのを含めて4つの宝石。みんなに真実をいつか伝えなければ。そしてあの魔女に復讐してやる。今度は失敗なんかしない。あのがいるのだから。

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