第11話「心を休める選択」
違うことを考えるという難しさ
そればかりを考えてしまって…
頭から離れて行かないこと
手を置くことの難しさ
心を休める場所
部屋の湿度の低さから、この時期は風邪っぽい症状に悩まされる
去年まで使っていた加湿器は、中がカビてしまって…
それでも何とか使おうかと思いながらも、何もせず
結局、新しい加湿器をネット通販で購入した
届いたこの日、説明書には水と一緒に「エッセンシャルオイル」を入れて
アロマ効果としても使用出来ると記載があった
そんなことは全然考えていなかったから、新鮮で
加湿器が思わぬリラックスを、心の休まる場所として
部屋の中を居心地の良い、頭から離れないことを
どうにかしてくれるような物に見えてきた
そんな中で、なんとなく部屋の模様替えをしたくなって
本棚やテーブルなどをズラし、部屋の空間を広げたり、詰めたり
風邪を払うような、風通しとなったのか
彼女に送ったままのメールが返ってきていないこと
それが頭から少し離れて、加湿器の水に入れた使いかけの香水
部屋の乾燥で苦しんでいた喉も少し和らいだ
喧嘩をしたわけではないけど、少しの口論があった
僕自身の仕事上の悩みから、割れてしまった心にテープも貼ってくれない
そんな風に彼女に対して思ったり、本当に必要な言葉を得られなくて
なんだか優しくない部分が気になって、僕の心がぐちゃぐちゃになってた
解決策は、自分自身の心次第
解決策は、彼女の言葉次第
意識の切り替え
心の置き所
仕事の苦労が、癒されることを願ってばかり
だから、久しぶりに明日はしっかりと休もうと
風邪っぽい日々
引きっぱなしの風邪
忘れられないこと
悩まされてばかりのこと
迷ってばかりの
戸惑ってばかりの
不安定で…行き場所を求めた、彼女へと
今は、心が乾いてしまわないよう
潤いを含んで、
厳しい寒さに向けて、
温めてほしいと願うばかり
彼女は加湿器
僕の心に潤いを与え
良い匂いのアロマ
水がなくなると不安になる
側にあってほしいもの
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