Magia Medicina 或る魔法医学者の生涯 碩 輔様 紹介文

 お待たせしました。ついに終わりました。


 いやあここまで来るまで長かったです。予想以上の長旅は苦難の連続でした。


 それでも、ようやく無事に終わりまで辿り着けました。


 ええ、見事にやりきましたよ。














 スーパーマリオオデッセイ!










 ちょっと待て帰るのはまだ早いです。


 マリオシリーズで最高傑作と言っても過言ではない出来でしたよ。


 美麗なグラフィックに64やサンシャインを思い起こされる箱庭マリオの自由さ。


 そして憎いラストの演出には、ちょっと泣きそうになりました。


 ニュードンクシティでマリオが街中を自由自在に走り回る姿は、感動とともに滅茶苦茶楽しかったです。


 いやあ、やっぱり以前の物と比べて、存分にパワーアップしていると思いました。











 パワーアップといえば(雑な入り)


 Magia Medicinaの改編が進まれたようなので、ついに紹介文を書くに至りました。


 どうしても長いという心無い一言がまさかこのような事態になるとは……


 恐ろしい思いで震えていたのですが、再度読ませていただくと、今度は何も文句はないです。いや前回の感想も決して文句ではないですけどね!(言い訳に余念なし)


 まさにパワーアップです。物語に本来無駄な場面などないですが、どうしても関係の薄いシーンと感じられるものは出てきます。


 それらが省かれて、より主人公の動機が明確になり、読み物としての面白さは増していると感じました。


 これは順位変わりますね。


 と言いたいところですけど、これ以上変えませんし、何位くらいに入るのかなんてことは言いません。


 今からそんなこと言ったら火種になりそう……私は日和見主義という名の平和を愛する男です。


 いろんな方に日和っていくぜー(げへへ)。


 まあそれに、前回よりも面白いという、前回分との差異というアドバンテージがあるからこその感想なのです。


 こちらを最初に読んだわけではないので、今となっては判然としないです。


 図らずしも、紹介文を書いた順番としては最後のためか、冗長な前置きとなりましたことを反省申し上げてまーす←多分反省してないやつ。


 小さな決意と志が導く、世界を変える出来事へと至る物語、体感せよ。











 魔法医学


 突如として人類を寿命以外の死に至らしめる。


『病』という名の未知なる現象に、一石を投じた新たな学問である。


 ロビンスという魔法医学者が著し、体系化を試みた新たなる学問。


 この国最大の教育機関たる帝都学問所にて、新時代を築いていく魔法医学の産声を聞いた。






「人を救う学問なんて、素敵ね」


 次郎は、幼馴染の文の言葉に同意しつつも、内心では諦めを抱えていた。


 そもそも魔法医学という、魔法の世界においては新参な概念は、一般には浸透していない。


 それに、実家の宿を継がなければならなかった。父親を亡くして母と叔父と暮らしている身の上なのだ。


 才能のない人間に何ができる?


 平凡な人生が、一番幸福なんだ。




 そう嘯くような決意も、真摯に燻る炎に燃やされ、ゆらゆらと揺れていた。








 運命とは、突然だ。


 遠方より訪れた男は、


 存在すらも認識され難い、


『病』に侵されていた。


 助けて、くれ


 次郎しか、わからない。

 次郎しか、救える可能性はない。


 どこが痛むのです?

 胸だ


 魔力不均衡は循環回路系、あるいは呼吸回路系


 脈は


 脈は早いが、不規則な乱れはない。ロビンスⅢ型までは除外。


 呼吸回路系も除外。


 症状から考えるに。


 減衰型の循環回路系魔力不均衡。別称、ロビンスⅡ型循環不全。







 症状による鑑別。ロビンス魔法医学書を読み耽った次郎だからこそ出来た芸当であった。


 旅人は歓喜した。


 この謎の苦しみから、解放されるかもしれない。


 しかし









 魔法剤がないのである。











 知識だけでは、無力だ。


 意思だけでは、無力だ。


 志しだけでは、無力だ。


 全てを諦め、平凡な宿の跡取りとして生きていく。


 そんな分相応な生き方を再び決意した。


 そんな時。


 背中を押してくれたのは。




「あたしね、次郎さんに、学問所に進学して欲しい。そして、もっとたくさんの人の命を救ってほしい。この夜空の星みたいに、輝いている次郎さんを、ずっと見ていたい」




「あたし、あなたが好きよ、次郎さん」









 次郎の母親である多江は、息子の帝都への凱旋を、素直に激励できずにいた。


 もういない夫を思い、失うことの辛さに身を刻まれた。


 その想いが、どうしても抜けない。


 息子には、近くで安全に生きて欲しい。


 母親としては極自然な思いが、素直な祝福を拒んでいた。


「私は母親失格でしょうか」


 旅立ちの日は、あっという間に


 訪れる。









 文ちゃんにも、母親にもきちんと別れを告げられなかった。


 そのことを、心残りに思う。


 いや、それでもいくのだ。


 せっかく訪れた好機を、逃すわけにはいかないのだ。




 でも


 おれは本当に、帝都に行くべきだったのだろうか











「立派な学者になるまで、戻ってくることは許しませんからね!」


 ホームに響く母の声。


「頑張れ! 色白もやし!」


 聴き馴染んだ文の明るい声が届く。







「あなたは







 私の自慢の息子です!」











 想いを抱えて、次郎は旅立つ。


『病』を巡る旅立ちは、まだ始まったばかり。


 そう、これはプロローグ。


 魔法医学の、夜明け。











 Magia Medicina 或る魔法医学者の生涯


 https://kakuyomu.jp/works/1177354054883880130








 迷いながらも進んでいけ。


 その歩みはきっと、多くの救いに至る道。










 後で順番を変えるのですが、これで全ての紹介文を書き終えました。


 いやあ、お疲れ様でした。


 特に感動も何もない、あとがきへと続く。











 並び替えた後用の文章です。


 次は、そしてふたりでワルツを


 をお送り致します!

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